概要

においがわからないことを嗅覚障害と言います。鼻の最上部、嗅裂(きゅうれつ)と呼ばれる場所に嗅上皮というにおいを検知する部分があり、その中の嗅細胞に、におい分子が到達すると、神経を介して脳でにおいとして認知します。かぜアレルギー性鼻炎副鼻腔炎鼻中隔弯曲症などで鼻がつまり、におい分子が嗅上皮まで到達できないと、においがわからなくなります。また、かぜのウイルスや外傷により頭を打撲したときは、嗅細胞自体がダメージを受け、治りにくい高度の嗅覚障害となります。
検査は、まず鼻の中を観察し、必要に応じてレントゲン検査やCT検査などを行います。また、ニンニクのにおいのあるアリナミンの注射薬を静脈注射したり、何種類かの異なるにおいを嗅いでもらって、においの程度を判定します。(CT検査は当院では実施しておりません)
嗅覚障害の治療の基本は原因となっている病気を治療することで、鼻の処置やネブライザー、薬の内服、手術などが行われます。ステロイドの点鼻も効果がありますが、長期間使うと副作用が出ることがあるので耳鼻咽喉科を受診して相談することをお勧めします。

 

検査や治療についてはこちらのページをご覧ください

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嗅覚障害

 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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