症状

大半の方は鼻づまりです。片方だけつまったり、交互につまったりと、その症状はさまざまです。また、弯曲が強い場合、曲がった部分の粘膜に痂皮(いわゆるかさぶたや鼻くそ)が付くこともあります。

どんな病気ですか?

鼻の中を左右に分けている骨を鼻中隔といいます。鼻中隔は軟らかい骨(軟骨)と硬い骨でできています。鼻の手前は大半が軟骨で構成されており、顔面の骨の成長過程での左右差が原因となり、軟骨がひずみを起こして曲がるといわれております。したがって、日本人の約7割は左右どちらかに少し曲がっています。少し曲がっている程度なら症状は出ませんが、強く曲がると鼻づまりを起こしてしまいます。この状態を鼻中隔弯曲症といいます。

当院での治療

弯曲の程度が軽度なら、症状はほとんど出ませんので、特に治療する必要はありません。また、時々鼻づまりを生じる程度であれば、抗アレルギー剤の内服や点鼻薬を使用して、鼻づまりを改善させることがあります。しかし、常に鼻づまりを自覚する方は、薬物療法だけでは不十分であり、手術療法(鼻中隔矯正術や下鼻甲介粘膜切除術など)をお勧めします。手術は当院では行っておりませんので、手術が可能な病院に紹介させていただきます。