概要

のどの違和感は外来でよくみられる症状です。のどがイガイガするひっかかる感じがあるすっきりしない異物感があるなどさまざまな表現があります。
原因もさまざまで、かぜの治った後の違和感であったり、アレルギーであったり、もしくは喉頭がんや咽頭がんの初期症状のこともありますので、2週間以上続くようでしたら、早めに耳鼻咽喉科を受診することをお勧めします。

原因

のどのかぜ、慢性上咽頭炎慢性咽喉頭炎、慢性扁桃炎など

のどが炎症を起こすことにより、気道が刺激され咳やたんが出ます。多くは一時的な症状で、1~2週間程度でおさまることが多いです。

喉頭アレルギー、咳喘息

のどのアレルギーがもとで、のどの感覚が過敏になり、のどに違和感が生じます。咳やたんが伴うこともあります。

咽喉頭酸逆流症

夜遅くに食事を摂る、食べたらすぐに横になるなどの生活習慣がもとに、胃酸が食道、さらにはのどまで逆流することがあります。この胃酸によりのどが炎症を起こすとのどの違和感や咳が出ることがあります。

慢性副鼻腔炎アレルギー性鼻炎

鼻からのどに多量の鼻水がおりてくることを後鼻漏といいます。特に副鼻腔炎では粘性の膿がのどにおりてくるため、のどに違和感を感じます。また、これを排除しようとして咳やたんが出ます。

咽喉頭異常感症

のどに違和感があるが、のどの中に明らかな病気がみつからないもののことです。持続的なストレスによる心身症の可能性が考えられています。

口腔乾燥症、加齢性など

シェーグレン症候群という免疫の病気や加齢により、粘液の分泌が低下して生じることによりのどが乾燥して違和感が生じることがあります。

 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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