概要

いびきは、のどや鼻がせまくなると、睡眠中に呼吸によりせまくなったのどや鼻が振動しやすくなるために起こります。無呼吸を伴うこともあります。
いびきの原因としてのどや鼻の病気が考えられますので、内視鏡検査やレントゲン検査、睡眠検査などを行います。

原因

睡眠時無呼吸症候群

睡眠中に長い呼吸停止を繰り返し、睡眠が妨げられる病気です。しばしば一時的に血液中の酸素濃度が下がり、二酸化炭素濃度が上がることもあります。睡眠が妨げられるため、寝起きが悪い、日中の強い眠気、いびきなどの症状があり、重症ですとあえぎや息詰まり、呼吸停止などを起こし、荒い鼻息とともに突然目を覚ますことがよくあります。
診断には睡眠検査が必要になります。治療は、CPAPという持続陽圧呼吸療法やマウスピースの装着、ときには手術が行われます。当院でも睡眠検査を実施し、必要であればCPAP治療を開始することができますので、疑わしい症状があればご相談ください。

扁桃肥大アデノイド増殖症、上咽頭腫瘍など

のどの中咽頭という部分に口蓋扁桃(いわゆる扁桃腺)があり、鼻とのどの間に当たる上咽頭という部分に咽頭扁桃という免疫組織が存在します。口蓋扁桃の左右がくっつくぐらい腫れると扁桃肥大と言われます。また、咽頭扁桃が腫れるとアデノイド増殖症と言われます。また咽頭扁桃に腫瘍ができて腫れることもあります。扁桃肥大やアデノイド増殖症はお子様に多く見られ、上咽頭腫瘍は大人の方にも見られ、鼻やのどの中がせまくなるためにいびきや睡眠時無呼吸が生じることがあります。

鼻中隔弯曲症、肥厚性鼻炎、アレルギー性鼻炎鼻茸(ポリープ)慢性副鼻腔炎など

鼻の左右をしきる壁である鼻中隔が極端に曲がっていたり、鼻炎で鼻の粘膜が腫れていたり、鼻の中にポリープなどのできものができると、鼻の中がせまくなり、いびきが出ることがあります。また、鼻づまりや鼻水などの症状を伴うこともあります。

その他

あごが小さい小顎症や肥満によりのどがせまくなり、いびきがひどくなることがあります。

 

検査や治療についての詳細はこちらのページをご覧ください

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いびき、睡眠時無呼吸症候群

 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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