症状

音を歌える鼓膜の内側に液体がたまって鼓膜の振動が悪くなるため、「耳がつまる」「聞こえにくい」などの症状が起こります。痛みがないため、お子さんの場合は自分で難聴を訴えることはめったになく、難聴の程度が軽ければ周囲の人も気づかない場合が多いようです。そのため、滲出性中耳炎は「静かなる中耳炎」といわれています。

原因

耳と鼻の間にある耳管の換気が悪くなり、体液が耳の中に滲み出てきて耳にたまります。急性中耳炎の後に続いて起こる場合が一番多く、鼻かぜ副鼻腔炎(ちくのう症)アデノイド増殖症アレルギー性鼻炎などが原因で起こることもよくあります。

当院での治療

鼻かぜや副鼻腔炎(ちくのう症)、アレルギー性鼻炎などの鼻の病気があれば、まずその治療を行います。その治療で中耳炎も治ることが多いのですが、治りきらない場合は、

1)「クラリス」「クラリシッド」といった抗菌薬「カルボシステイン」といった粘液調整薬消炎薬などをしばらく内服する。

2)鼓膜を小さく切り、内側にたまった液体を抜く「鼓膜切開」を行う。

3)鼓膜切開して開けた穴に一定期間、換気用のチューブを挿入する。

など、いろいろな治療法を組み合わせ、鼓膜や聴力の検査を定期的に行いながら治療していきます。

治療期間は?

治療期間は個人差がありますし、原因にもよりますが、短ければ1、2週間で治ります。ただし、長期間に及ぶ場合は、数年間を要することもあり、根気強く通院治療を行う必要があります。また、鼓膜にチューブを挿入している場合は、定期的に通院し、チューブが取れていないかなどの経過観察を行う必要があります。

よくある質問は滲出性中耳炎Q&Aをご参照ください。