原因
鼻かぜやアレルギー性鼻炎(花粉症)になると、鼻水が出ます。また、赤ちゃんの場合、空気の乾燥や急な温度変化、冷たい空気などの外的要因で鼻水が出ることもあります。
鼻水の種類
透明な鼻水は、鼻かぜの初期やアレルギー性鼻炎(花粉症)、寒冷刺激などで出ます。黄色や緑色の色のついた鼻水は、長引く鼻かぜや副鼻腔炎(ちくのう症)などで出ます。
鼻水がたまるとどうなるの?
鼻水がたまれば鼻づまりになり、鼻呼吸ができにくくなります。そのため、「機嫌が悪くなる」「集中力がなくなる」「夜間に何度も起きる」「いつも口を開けている」などといったことが起こりやすくなります。また、色のついた鼻水がたまると、中耳炎にかかったり、副鼻腔炎(ちくのう症)になることもあります。
当院での治療
鼻水がたまっているお子さんには、専用の吸引器具を使って、たまった鼻水を奥まで吸い取ります。鼻の中をきれいにすることで、鼻の通りも良くなり、新鮮な空気が入り、鼻かぜや副鼻腔炎が治りやすくなります。鼻水がネバネバで取りにくい場合、鼻の洗浄治療も併せて行います。また、吸入治療(ネブライザー)を行い、鼻水の改善を図ります。鼻水の吸引処置や吸入治療などの処置は週に2~3回程度行うと効果が高いので、処置のみの通院も可能です。鼻水が多く、処置だけでは治りにくい場合、お薬を飲んだり、点鼻薬を使用することもあります。
未就学児のみですが「鼻吸い特急券」をお配りしています。順番予約は不要で、しっかり鼻水を吸います。期間中は何回でも毎日でも使用できます。ただし、平日のみの対応です。また、この券を使用する場合、耳やのどの診察、お薬の処方は一切できません。状態が悪化している場合、通常の診察を受けてください。
ご家庭での対処方法
薬局やドラッグストアなどで販売している、簡易の鼻吸い器を使い、鼻水を吸いましょう。鼻の奥までは吸いきれませんが、お子さんが少しでも楽になるようにしてあげましょう。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師