症状

舌がヒリヒリして痛くなり、特に舌の先端や縁が痛みます。舌がしびれることもあります。舌の表面は外見上、異常がありません。患者さんのほとんどが女性で、年齢は40~50代の方に多いのが特徴です。中には味覚障害を伴うこともあります。別名「舌の神経痛」ともいわれています。

原因

原因ははっきりしていません。更年期の女性に多いことから、ホルモンのアンバランスや自律神経の変調などが関係するといわれています。

当院での治療

原因がはっきりしていないので、有効な治療方法が少ないのが現状です。ビタミン剤漢方薬が有効な場合もあります。内服期間は数週間におよぶこともあります。なお、薬の効果が出にくくても、いずれ症状は消えると考え、あまり心配しないようにしましょう。

舌が痛くなる病気

原因がはっきりしない舌の痛みを舌痛症といいますが、明らかに原因のある病気もあります。口の中にカビが多く生えることで、舌や頬が白くなる「口腔カンジダ症」、貧血によって舌全体が赤くなるもの、見た目だけではわからない「亜鉛欠乏症」によるものもあります。これらは、細菌検査血液検査で診断することができます。また、まれに舌がんなどの腫瘍性の病気もありますので、舌の痛みが続く場合は再度診察を受けてください。
 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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