症状
舌がヒリヒリして痛くなり、特に舌の先端や縁が痛みます。舌がしびれることもあります。舌の表面は外見上、異常がありません。患者さんのほとんどが女性で、年齢は40~50代の方に多いのが特徴です。中には味覚障害を伴うこともあります。別名「舌の神経痛」ともいわれています。
原因
原因ははっきりしていません。更年期の女性に多いことから、ホルモンのアンバランスや自律神経の変調などが関係するといわれています。
当院での治療
原因がはっきりしていないので、有効な治療方法が少ないのが現状です。ビタミン剤や漢方薬が有効な場合もあります。内服期間は数週間におよぶこともあります。なお、薬の効果が出にくくても、いずれ症状は消えると考え、あまり心配しないようにしましょう。
舌が痛くなる病気
原因がはっきりしない舌の痛みを舌痛症といいますが、明らかに原因のある病気もあります。口の中にカビが多く生えることで、舌や頬が白くなる「口腔カンジダ症」、貧血によって舌全体が赤くなるもの、見た目だけではわからない「亜鉛欠乏症」によるものもあります。これらは、細菌検査や血液検査で診断することができます。また、まれに舌がんなどの腫瘍性の病気もありますので、舌の痛みが続く場合は再度診察を受けてください。