概要

耳介や外耳道(耳の穴)に病原菌が侵入し、炎症を起こすことでかゆみが生じます。さらに黄色ブドウ球菌、緑膿菌、グラム陰性菌、真菌(かび)などの細菌が感染することで、においのきつい耳だれが出ることがあります。

原因

外耳炎、外耳湿疹外耳道真菌症など

綿棒や耳かきで外耳道(耳の穴)を掃除する習慣がある人に起こりやすいです。外耳道にはベルトコンベアーのように、外耳道の皮膚が剥がれたあかを外側に運ぶ自浄作用があります。そこで、綿棒や耳かきで外耳道を掃除し過ぎると、皮膚を傷つけ、この自浄作用を妨げたり、皮膚のあかを奥に押し込めて耳あかがたまります。さらにお風呂やプールなどに入り水が入ると、外耳道の皮膚がふやけて、病原菌が侵入しやすくなり、感染や炎症を起こしてかゆみが生じます。

口腔アレルギー症候群、食物アレルギーなど

中耳は耳管という管を通して咽頭と繋がっており、同じ舌咽(ぜついん)神経という神経が感覚を支配しているため、のどのアレルギーでのどがかゆくなると、この神経が刺激されて耳の奥がかゆいと感じることがあります。

 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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