「鼓膜切開」とはどんな治療?

1.耳の穴(外耳道)に専用のメスを入れ、鼓膜を小さく(2、3mm)切開します。

2.鼓膜の内側(中耳)にたまっている膿(うみ)や液体を吸引し、除去します。

どんなときに行うの?

鼓膜は切っても大丈夫?

鼓膜を切った穴は、およそ1週間以内に閉鎖し、元通りになります。また、2、3回続けて切っても特に問題はありません。また、鼓膜を切ったから全く聞こえなくなるということはありません。

すぐに鼓膜切開できるの?痛くないの?

鼓膜切開は、普段の診療中に行います。鼓膜を切る際は、無痛に近い状態にするため、麻酔液を耳の中に入れて15分ほど待ちます。(乳幼児は無麻酔でおこなうこともあります)

鼓膜切開後の入浴は?登園登校は?

入浴・シャワーは構いません。ただし、鼓膜切開当日の洗髪はやめてください。また、熱い湯や長風呂は避けましょう。鼓膜切開当日以降の洗髪は、鼓膜の穴が閉じるまで、綿や耳栓などを耳に入れて水が入らないようにしましょう。登園登校は、耳の痛みや熱がなければ構いません。ただし、鼓膜切開当日の運動はやめてください。

 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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