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下唇にぷくっとしたできもの|口唇粘液嚢胞の原因・症状・治療

下唇にぷくっとしたできもの|口唇粘液嚢胞の原因・症状・治療

「下唇の内側に、ぷくっとしたできものができた」

「痛くないけれど、なかなか消えない」

「一度つぶれたのに、また同じ場所が腫れてきた」

このような症状は、口唇粘液嚢胞(こうしんねんえきのうほう)かもしれません。

口唇粘液嚢胞は、唇にある小さな唾液腺から唾液が周囲の組織に漏れ出し、粘液がたまることで生じる病変です。

特に下唇の内側によくみられ、子どもから若い方に多いのが特徴です。通常は痛みを伴わず、やわらかく丸い「水ぶくれ」のように見えます。

口唇粘液嚢胞とは?

唇の内側には、唾液をつくる小唾液腺がたくさんあります。

下唇を噛んだり、繰り返し刺激したりすると、小唾液腺や唾液を出す細い管が傷つくことがあります。

すると、唾液が周囲の組織へ漏れ出してたまり、ぷくっとした膨らみができます。

これが代表的な口唇粘液嚢胞です。

「嚢胞」という名前ですが、典型的な粘液溢出型では、上皮で囲まれた本当の袋ができるというより、漏れ出した粘液が周囲の組織にたまった状態です。

どんな見た目をしているの?

口唇粘液嚢胞には、次のような特徴があります。

  • 下唇の内側にできることが多い
  • 丸く、ぷくっと盛り上がる
  • やわらかい
  • 痛みがないことが多い
  • 表面が透明~青みがかって見えることがある
  • 深い場所では周囲の粘膜と同じピンク色に見えることもある
  • 大きくなったり、小さくなったりする
  • つぶれても、再び膨らむことがある

口腔粘液嚢胞の約80%が下唇の粘膜に発生するとされています。

一度つぶれたのに、なぜまたできるの?

口唇粘液嚢胞は、自然につぶれて小さくなることがあります。

しかし、唾液が漏れる原因となった小唾液腺や導管が残っていると、再び同じ場所に粘液がたまることがあります。

そのため、

「膨らむ → つぶれる → 小さくなる → また膨らむ」

という経過を繰り返すことがあります。

自分でつぶしてもいいの?

基本的に、自分で針を刺したり、無理につぶしたりすることはおすすめしません。

中の粘液が出て一時的に小さくなっても、原因となっている小唾液腺や導管の問題が残っていれば再発することがあります。

また、繰り返し噛んだり触ったりすると、傷や炎症の原因になります。

気になっても、できるだけ触らずに経過をみましょう。

すべて手術が必要なの?

いいえ。口唇粘液嚢胞がすべて手術になるわけではありません。

自然に小さくなったり、消失したりするものもあります。特に小さく、症状がなく、診察で典型的な粘液嚢胞と考えられる場合には、経過観察となることがあります。

一方、

何度も繰り返す

なかなか消えない

徐々に大きくなっている

食事や会話の邪魔になる

何度も噛んでしまう

といった場合には、治療を検討します。

口唇粘液嚢胞の治療

持続したり繰り返したりする粘液嚢胞では、外科的切除が治療選択肢の一つです。

手術では病変だけではなく、原因となっている周囲の小唾液腺も含めて処置することで、再発を減らすことが期待できます。

病変の大きさや年齢などによっては、開窓術・微小開窓術など別の方法が選択される場合もあります。

当院では口唇粘液嚢胞の手術は現在実施しておりません。

診察で治療が必要と判断した場合には、手術などの治療が可能な専門医療機関へご紹介します。

本当に口唇粘液嚢胞なの?

下唇にできる「しこり・できもの」が、すべて口唇粘液嚢胞とは限りません。

診察では、

できている場所
色や形
やわらかさ
大きさ
いつからあるか
大きくなったり小さくなったりするか
出血や痛みがないか

などを確認します。

粘液嚢胞に似て見える病変には、血管性病変、線維腫、脂肪腫、唾液腺由来の腫瘍なども含まれるため、典型的ではない場合には別の病気との鑑別が必要です。

典型的な口唇粘液嚢胞は良性の病変ですが、唇のできものには別の病気もあるため、診断を受けることが大切です。

このような場合は一度受診を

特に、

  • 数週間たっても消えない
  • 何度も同じ場所にできる
  • 徐々に大きくなっている
  • 硬い
  • 出血する
  • 強い痛みがある
  • 潰瘍のようになって治らない
  • 見た目が典型的な粘液嚢胞と違う

といった場合には、一度診察を受けることをおすすめします。

下唇のできものが気になったら耳鼻咽喉科へ

口唇粘液嚢胞は、下唇の内側にできる代表的な良性病変の一つです。

多くは痛みがありませんが、「つぶれたのにまた膨らむ」という経過を繰り返すことがあります。

一方で、唇のできものがすべて粘液嚢胞とは限りません。

気になるできものが続いている場合には、自分でつぶさず、一度ご相談ください。

一宮市・尾張・西濃地域で耳・鼻・のどなどでお悩みの方へ

耳・鼻・のどなどでお困りの方は、お気軽に楓みみはなのどクリニックへご相談ください。

耳・鼻・のどの専門医が、お子さまからご高齢の方まで、一人ひとりの症状に合わせて丁寧に診察し、必要な検査・治療をご提案いたします。

楓みみはなのどクリニックでは、一宮市をはじめ、

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耳・鼻・のどの病気は、症状が軽いうちから治療を開始することで、症状を軽減できる場合があります。

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

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執筆・監修医師紹介

中下 陽介(なかしもようすけ)

院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医

耳・鼻・のどの症状でお困りの患者さんに安心して受診していただけるよう、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた分かりやすい診療を心掛けています。

当院では、専門的な知識と経験を生かし、適切な検査・診断・治療をご提案しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

主な資格・認定

  • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
  • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 嚥下トレーニング協会認定講師
  • 日本レセプト学会認定レセプト管理士
  • 博士(医学)広島大学
  • 補聴器適合判定医師

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