血管運動性鼻炎とは?

症状はアレルギー性鼻炎や花粉症と同じくしゃみ鼻水鼻づまりですが、アレルギー検査をしても原因が特定できず、温度や環境の変化に過敏に反応するものを血管運動性鼻炎といいます。温度環境の変化に鼻がうまく対応できず症状が生じると考えられています。

特徴

主に寒暖差が引き金となって発症することが多いです。例えば、寒い朝に散歩に出かけたり、朝暖かい布団から外に出ると症状が出ます。また、暖かい部屋から寒い部屋に移動したり、夏の暑い野外から冷房の効いた室内に入る時にも症状が出ます。温度過敏症(いわゆる寒暖差アレルギー)といわれます。

どんな人がなりやすいの?

高齢者に多く見られます。加齢に伴う、鼻の温度センサーの機能低下が原因と考えられます。また、過度なストレスにより、一過性に症状が出現することもあります。

当院での治療

アレルギー性鼻炎や花粉症と同じように、抗アレルギー剤の内服や点鼻薬を使用します。点鼻薬や漢方薬がよく効く場合もあります。

 

 

 

 

日常生活での注意点

マスクをすることで、冷気が鼻の中に入りにくくなれば、症状はかなり軽くなります。朝の散歩の時に、鼻水が多く出る方は、マスクをしてみましょう。

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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