症状

大半の方は鼻づまりです。片方だけつまったり、交互につまったりと、その症状はさまざまです。また、弯曲が強い場合、曲がった部分の粘膜に痂皮(いわゆるかさぶたや鼻くそ)が付くこともあります。

どんな病気ですか?

鼻の中を左右に分けている骨を鼻中隔といいます。鼻中隔は軟らかい骨(軟骨)と硬い骨でできています。鼻の手前は大半が軟骨で構成されており、顔面の骨の成長過程での左右差が原因となり、軟骨がひずみを起こして曲がるといわれております。したがって、日本人の約7割は左右どちらかに少し曲がっています。少し曲がっている程度なら症状は出ませんが、強く曲がると鼻づまりを起こしてしまいます。この状態を鼻中隔弯曲症といいます。

当院での治療

弯曲の程度が軽度なら、症状はほとんど出ませんので、特に治療する必要はありません。また、時々鼻づまりを生じる程度であれば、抗アレルギー剤の内服や点鼻薬を使用して、鼻づまりを改善させることがあります。しかし、常に鼻づまりを自覚する方は、薬物療法だけでは不十分であり、手術療法(鼻中隔矯正術や下鼻甲介粘膜切除術など)をお勧めします。手術は当院では行っておりませんので、手術が可能な病院に紹介させていただきます。


 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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