秋に最も多いダニアレルギー
ダニの一生は、およそ2~3か月。夏(6~7月)の繁殖期に生まれたダニが、秋になるといっせいに死ぬため、ダニの死骸やフンなどの微粉末は、夏よりも秋の方が多くなります。
ダニの生育条件
カーペットや畳、ふとん、ぬいぐるみなどによく生息し、人のフケやアカを好物としています。また、気温25℃付近が活動的で、湿度70%前後で最もよく繁殖します。気温20℃以下、湿度が50%以下になると、ほとんど死滅します。
ダニの死骸やフンが問題
アレルギーを防ぐには、ダニ対策の必要がありますが、実は生きているダニの影響はあまり多くありません。むしろ、ダニの死骸やフンなどが多く影響し、これらが乾燥して微粉末になり、それを吸い込んでアレルギー反応が起きるのです。特に幼児は睡眠中に多くの寝返りをうつため、微粉末を舞い上がらせて吸い込む量が増えてしまいます。
今日からできるダニ対策
ダニの生育条件を理解し、ダニを減らすように心がけましょう。ダニを殺しても死骸やフンが残ったのでは、効果は半減してしまいます。
①寝具対策:ふとんは週1度の天日干しや乾燥機で乾燥させてから、掃除機で1㎡あたり20秒間吸引すると、ダニは確実に減少します。夏の間、押し入れにしまってあった毛布や掛けぶとんは、入念に掃除をしてから使いましょう。
②湿気対策:天気の良い日は部屋の換気をしたり、夏場はエアコンの除湿機能や除湿器などで湿気を取り、部屋の湿度を50%程度に保つようにしましょう。
③その他:布製ソファーやカーペット、畳はできるだけ避けましょう。ダニを減少させるのに重要なのは、掃除機の吸引力ではなく、掃除をする回数です。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師