症状
鼓膜が破れてしまうため、耳の痛みや出血、難聴、耳鳴り、耳がつまった感じが現れます。また、障害が鼓膜だけでなく、鼓膜の奥にある音を伝える役目をする耳小骨や内耳まで及ぶと、強い難聴やめまいが起こることもあります。
原因
耳そうじのときに誤って鼓膜を突いてしまうことが一番多い原因です。また、耳を強く平手でたたかれたり、ボールが当たったり、爆風を受けたり、水に潜ったときなど、急激な圧力の変化でも起こります。
当院での治療
鼓膜は再生能力が高いので、多くの場合は自然に穴が閉鎖します。閉鎖にかかる期間は穴の大きさによって異なりますが、およそ2~4週間です。ただし、細菌感染を起こすと、耳だれが出て、穴が閉じにくくなることがあります。そのような場合は抗菌薬の内服や点耳薬を使用します。穴が自然閉鎖しない場合は、鼓膜閉鎖術という穴を閉鎖する手術を行います。その場合は手術が実施可能な病院に紹介します。
生活上、気をつけていただくこと
鼓膜の穴が閉鎖するまで、洗髪の際は綿や耳栓などをして、お湯が入らないように注意してください。プールは原則禁止ですが、その他の運動は特に問題ありません。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師