どんな病気?

強大な音にさらされることによって起こる難聴で、内耳(鼓膜の奥)の障害によるものです。コンサートでスピーカーの近くにいた場合や、耳元で爆竹などが破裂した場合などに起こります。

症状

耳のふさがったような感じ難聴耳鳴り(キーン、ピー)などの症状が起こります。半日程度で治ることもありますが、翌日になっても消えない場合、治療が必要になります。

治りますか?

難聴の程度が軽く、早く治療を開始した場合は治ることが多いですが、1週間以上経過している場合、難聴や耳鳴りの程度が強い場合は、完治が難しいこともあります。

当院での治療

内耳の循環代謝改善薬ビタミンB12製剤の内服を行います。また、難聴の程度や症状が強い場合は、ステロイド剤を内服や点滴で使用します。治療期間は1~2週間程度必要とします。

生活上、気をつけていただくこと

治療期間中に大きな音にさらされることがないように注意してください。また、イヤホンやヘッドホンの使用も、治療効果に影響する可能性があるため避けましょう。なお、タバコは禁煙が望ましいですが、アルコールは深酒しなければ構いません。

 
 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

院長紹介はこちら