症状
「耳がかゆい」「耳が痛い」「耳から膿(うみ)やしるが出る」「耳がポーンとする」「耳がにおう」・・・といった症状です。炎症が進むと、耳の後ろや耳の下も痛くなり、さらにひどくなると、夜も眠れないほど腫れて痛くなります。
外耳とは?
耳の穴の入口周辺から、鼓膜(こまく)の手前までを「外耳」といいます。「外耳炎」「外耳道炎」とは、耳の穴の中が赤く腫れた状態です。
原因
「耳の触りすぎ、耳そうじのしすぎ」「耳に水が入った」などがきっかけで炎症を起こします。特に気温が高い夏は、この病気にかかる方が急増します。
当院での治療
●軽症の場合・・・塗り薬(軟膏薬)を塗ったり、液体の薬(点耳薬)を耳の中に入れて治します。
●炎症が強い場合・・・抗炎症薬や抗アレルギー薬、抗菌薬などを内服します。膿が出ている時は
耳の洗浄をします。
多くの方は1週間前後で治りますが、特殊な細菌(耐性菌や真菌(カビ))が原因の場合は治りにくいので、頻繁に通院して耳を洗浄することがあります。
生活上、気をつけていただくこと
耳そうじは、目に見える範囲(耳の穴の入口から1cm以内)の耳あかなら、綿棒を使って掃除して頂いても構いませんが、それより奥は危険ですので、遠慮なく耳鼻咽喉科を受診しましょう。
入浴や洗髪は問題ありませんが、プールは原則禁止です。また、治療中は耳の中を触らないようにしましょう。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師