手足口病って何?
手・足・口の中に水疱(水ぶくれ)ができる夏かぜです。
症状と経過
手のひら、足のうら、口の中に小さな複数の水疱ができます。ひじや膝、おしりにできることもあります。口の中の水疱が破れると、しみて痛いため、食事が食べづらくなります。また、熱がでることもあります。水疱は1週間~10日ほどで自然に治り、痛みもなくなっていきます。
原因
夏かぜを引き起こす、エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因です。5月~9月が流行時期で、1~5歳に多く発症します。潜伏期間は4日前後です。
当院での治療
特効薬はないため、対症療法が主体となります。発熱に対しては解熱薬を、のどの痛みに対しては鎮痛薬などを使用します。脱水気味になると、痰がネバネバになり吐き出しにくくなるので、こまめに水分補給を行ってください。細菌感染の合併が疑われる場合は抗菌薬を使用します。
日常生活の注意点
口の中の痛みから食欲がなくなりますので、脱水状態にならないように水分摂取をこまめに行いましょう。入浴は問題ありません。接触や飛沫により感染するので、感染した人の唾液や痰の付いた物の扱いに注意し、手洗い、うがい、マスクの着用を行いましょう。
登園登校について
熱がなく元気があればお休みする必要はありません。本人の体調によって、登園登校の判断をしましょう。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師