マイコプラズマ感染症とは?
4年に1度、オリンピックの年に流行しやすいと言われている感染症です。 肺炎の10~20%の原因となり、発症年齢は5~14歳に多いと言われていますが、大人や乳幼児にも感染します。
症状と経過
初期は風邪と似ており、のどの痛み、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感(だるさ)、発熱などです。発熱した後、1~2日遅れて咳が出てきて、徐々に強くなります。最初は空咳で、徐々に痰がからんできます。ほとんどの場合、発症してから5~7日ほどで症状が治まりますが、放置しておくと肺炎を引き起こし、重症化することがあります。
原因
マイコプラズマニューモニエという病原体(細菌とウイルスの中間の大きさと性質)が原因で、病原体がついている手指や物品による接触感染や、咳やくしゃみの飛沫感染もあります。潜伏期間は2~3週間です。
検査
のどの奥の粘膜を綿棒でぬぐって、マイコプラズマがいるかどうか検査します。
*当院では検査は行っておりません。
当院での治療
通常使用する抗菌薬は効きにくいため、この病気に対応した抗菌薬を使用します。マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシンなど)が第一選択となります。また、肺炎を起こし重症化した場合は、入院して治療することもありますので、入院可能な病院に紹介させていただきます。
生活上の注意点
接触や飛沫により感染するので、感染した人の唾液や痰の付いた物の扱いに注意し、手洗い、うがい、マスクの着用を行いましょう。治療後、症状が一時的に回復しても病原体が体内に潜伏し、他人に感染させることがあるため、抗菌薬は最後まで飲み切りましょう。
登園・登校について
学校保健安全法の規定で、全身状態が良くなるまで登園・登校はしないようにお願いします。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師