舌小帯とは?
舌の裏側の真ん中にある、すじ状のヒダのことです。これが極端に短いと、舌がうまく動かず、哺乳障害や構音(話し方)障害が現れることもあります。ただし、舌小帯の短縮は、生後0~4カ月では1/3のお子さんにみられますが、9~12カ月では10%と下がり、自然に回復する傾向があります。
症状
哺乳障害
最も早く気付く症状です。舌小帯短縮症が原因と考えられる哺乳障害は、全体の1~5%くらいといわれています。
構音障害
ラ行、タ行、サ行の話し方の障害を起こすとされています。
治療について
舌小帯短縮の程度が非常に強い場合や、4~5歳以降で構音障害や食事の摂取障害があると判断された場合には、手術を考慮することになります。舌小帯短縮は年齢的な成長により自然に回復することがあるので、手術は4~5歳まで待つことが多く、1歳前後で手術をするケースは少ないです。手術は当院では実施していないので、実施可能な病院に紹介させていただきます。舌小帯短縮の程度が軽い場合は、定期的に診察を行い、舌の動きの確認、話し方や食事の状況を確認しながら、舌や口のトレーニングをさせていただきます。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師