Qどんな時に鼓膜換気チューブを使うの?
A鼓膜切開を行っても滲出性中耳炎が再発し、聴力も低下しているケースに使います。まず、鼓膜切開をして、鼓膜の奥の貯留液を吸い出した後に、開けた鼓膜の穴に換気チューブを差し込みます。換気チューブを入れておくことで、良好な聴力を維持することができます。
Qチューブは、いつまで入れておくの?
A簡易型のチューブであれば、1~2か月経過すると自然に抜けます。ただ、チューブが抜けるとすぐに中耳炎が再発するようであれば、長期留置型チューブを入れます。この場合、1~3年は留置する必要があります。
Qチューブを入れたら、プールには入れないの?
A耳栓をすれば、問題なくプールに入ることができます。ただし、飛び込みや潜水は禁止です。万が一、耳だれが出ることがあれば、すぐに受診してください。
Qチューブを入れると、何か後遺症が残ることはないの?
Aチューブが入っている間は、細菌が侵入しやすいので耳だれが出ることがあります。また、チューブが抜けた後に、チューブが入っていた穴が閉鎖せずに残ることがまれにあります。この場合、将来的に鼓膜の穴を塞ぐ手術をする可能性があります。