「鼓膜切開」とはどんな治療?
1.耳の穴(外耳道)に専用のメスを入れ、鼓膜を小さく(2、3mm)切開します。
2.鼓膜の内側(中耳)にたまっている膿(うみ)や液体を吸引し、除去します。
どんなときに行うの?
- 急性中耳炎で熱が下がらない時
- 急性中耳炎で鼓膜の内側に多量の膿がたまり、鼓膜が腫れている時
- 滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)で聞こえが悪く、治療期間が長期におよんでいて、聞こえを改善させたい時
鼓膜は切っても大丈夫?
鼓膜を切った穴は、およそ1週間以内に閉鎖し、元通りになります。また、2、3回続けて切っても特に問題はありません。また、鼓膜を切ったから全く聞こえなくなるということはありません。
すぐに鼓膜切開できるの?痛くないの?
鼓膜切開は、普段の診療中に行います。鼓膜を切る際は、無痛に近い状態にするため、麻酔液を耳の中に入れて15分ほど待ちます。(乳幼児は無麻酔でおこなうこともあります)
鼓膜切開後の入浴は?登園登校は?
入浴・シャワーは構いません。ただし、鼓膜切開当日の洗髪はやめてください。また、熱い湯や長風呂は避けましょう。鼓膜切開当日以降の洗髪は、鼓膜の穴が閉じるまで、綿や耳栓などを耳に入れて水が入らないようにしましょう。登園登校は、耳の痛みや熱がなければ構いません。ただし、鼓膜切開当日の運動はやめてください。
【鼓膜切開費用】3割負担の方で、2,490円です。