アナフィラキシーショックとは

発症すると急激に全身に広がるアレルギー反応のことで、じんましんがあらわれたり、喘息症状、おう吐、血圧の低下、意識消失などを引き起こし、治療が遅れると命にかかわる事態になることのある病気です。

アナフィラキシーショックの原因

主にアレルギーの原因物質に触れる食べる(飲む)吸い込むことで引き起こされます。

アナフィラキシーショックに対する対応

アレルギーの原因を知ることが最も大切です。多くは物アレルギーハチ毒アレルギーが原因になることが多いです。

 

 

 

 

 

②原因がわかったら、原因の除去を行いましょう。食物ならその食物を食べないようにする、ハチ毒ならハチが生息している場所に近寄らないなどです。

③それでも原因物質に触れる、食べる(飲む)、吸い込むなどをする可能性は0ではなく、万が一アナフィラキシーショックが発症したときのための備えも大切です。現在は、アナフィラキシーショックの対症療法としてアドレナリン自己注射薬(アナフィラキシー補助治療剤)を使用します。この薬は症状の進行を一時的に緩和させ、ショックを防ぐための薬です。当院ではエピペン®という薬を使用しており、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性のある方にはこれを処方して、自分で携帯していただいています。その他、軽い皮膚や粘膜症状の場合は抗ヒスタミン薬、呼吸器症状には気管支拡張薬、症状が重くなってくると経口副腎皮質ステロイド薬などの内服薬を使用することもあります。

④また、根本的治療としては食物アレルギーに対しては経口免疫療法を、その他のアレルギーではアレルゲン特異的免疫療法を行うことがあります。当院では経口免疫療法は実施しておりませんが、ダニアレルギーとスギ花粉症に対する舌下免疫療法を行っております。詳しくは舌下免疫療法のページをご参照ください。