こんにちは

一宮市の耳鼻科、楓みみはなのどクリニックです

院長の城めぐりをご紹介します

今回訪れた城は大分県臼杵市にある臼杵城です

永禄4年(1561年)、毛利氏との戦いに敗れた大友義鎮(宗麟)が大分府内より本拠を臼杵の地に移すために、永禄5年(1562年)、臼杵湾に浮かぶ丹生島に新城を築いたのが始まりです

島の形が亀の姿に似ていたところから別名「亀城」と呼ばれていました

臼杵の町はキリシタン大名であった大友宗麟の影響で、キリスト教の施設が多く建立され、場内には礼拝堂もあったそうです

そのためにポルトガルの世界地図には日本の臼杵の地名が載っている程、ヨーロッパ人にも認知されていたそうです

その後、文禄慶長の役にて敵前逃亡の咎を受け、義鎮の嫡子義統が改易処分となり、かわって石田三成の妹婿である福原直高が3年間治めました

慶長2年(1597年)、太田一吉が入城して、城下の復興や城の近世城郭化が行われました

城の北西部の祇園洲に三の丸を増築し、大手門を移築するなどの大改修を施し、現在の姿となる礎を築きました

慶長5年(1600年)、美濃国郡上八幡より5万石で稲葉貞通が入封、その子稲葉典通と2代にわたって修築が行われ、複合式望楼型の3重3階の天守が築かれたそうです

1655年(明暦元年)頃、大規模な改修が行われ、5つの付櫓を組み合わせる梯立式天守が築かれたそうです

貞通入封以降、廃藩置県まで稲葉氏が15代にわたってこの城を居城とし臼杵藩を治めました

1873年(明治6年)、城内の建物は一部を残して払い下げて撤去されました

1877年(明治10年)には西南戦争の戦地となり、新政府軍の砦として薩摩軍と交戦した歴史もあります

1887年(明治20年)には城の周囲の海が埋め立てられ、現在の臼杵城跡の姿となりました

1966年(昭和41年)、大分県の史跡に指定されました

2001年(平成13年)、二の丸大手門の大門櫓が木造で復元されました

2017年(平成29年)、続日本100名城(193番)に選定されました

私は100名城めぐりも趣味ですので、到着後早速スタンプをゲットしました

 

旅行記を紹介します

陸路大分駅に着き、以後は自動車で移動しました

大手口より入場しました

大手口よりの全景です、元々は島だったため、今立っている場所は海であり、橋で渡っていました

そしてクネクネした鎧坂を登り、中ノ門跡を通り

畳櫓に着きます、この櫓は中ノ門の先に位置する二重櫓で江戸時代の現存櫓です

この櫓の左側にある石垣は、井楼櫓(せいろうやぐら)台石垣で、この石垣の西南隅は鞘石垣(さやいしがき)という2重の角を持つもので、臼杵城ではここだけにあります、↓↓のように上からみると分かりやすいです

 

さらに進み、大門をくぐると二の丸に着きます

二の丸井楼櫓跡からの眺望です、臼杵の市街地が一望できます(夕方だったので少々暗いです・・・)

二の丸から本丸に向かう途中に佛狼機砲レプリカがあります

この大砲はフランキ砲という原始的な後装砲で、天正4年(1576)にポルトガル人より大友宗麟に送られたもので、日本最初の大砲といわれています

二の丸には臼杵護国神社がありましたので、お参りしてきました、ここは歴代稲葉氏の霊をはじめ、明治10年に起きた西南戦争で戦死した43名と太平洋戦争で亡くなった人々の霊が祀られています

二の丸と本丸の間には空堀があります

本丸には本丸北西隅に天守台跡がありますが、大半は公園となっており、市民の方の集いの場となっております

本丸からは臼杵湾を望むことができますので、ここが元々島で「海城」だったことがよくわかります

本丸の南東に卯寅口門は位置しており、海に向かって直接開かれた水門でした、そこには安政2年(1855)に建てられた卯寅口門脇櫓が現存しています

その近くには大友宗麟が築城の際に卯寅口に建立した卯寅稲荷神社がありますので、ここもお参りしてきました

ついで、臼杵市の南にある佐伯城にも行ってきました

この地図のように山城なので、時間の関係で山上まで登城することはできませんでしたが、麓にある三の丸櫓門と歴史資料館には行ってきました

佐伯城は、1601年(慶長6年)、佐伯藩2万石で入封した毛利高政により築城されました

毛利高政は永禄2年(1559年)、尾張国苅安賀(愛知県一宮市苅安賀)で森高次(九郎左衛門)の次男として生まれました(なんと地元一宮市出身でした!!)

高政は毛利輝元に気に入られて、毛利氏が秀吉の臣下となったのち、輝元より改姓の申し出があり、秀吉の許しを得て、高政の一族は「森氏」から「毛利氏」を名乗るようになりました

 

そして、大分と言えば、「とり天」「りゅうきゅう」「豊後サバ握り」「かぼす平目握り」「くろめポン酢」が有名ですし、これを肴に大分麦焼酎やかぼす酎ハイが合いますよ!!

今回の城めぐりは、地元愛知県や岐阜県にゆかりのある武将のお城が多く、地元と大分のつながりを知ることができ、大変有意義な旅でした!!