鼻茸とは?

鼻の中にできる良性ポリープのことで、副鼻腔炎(ちくのう症)アレルギー性鼻炎が長期間続く場合にできやすくなります。鼻茸の数や大きさはさまざまで、1個だけのこともあれば、数多くできることもあります。

症状

鼻茸は悪性の腫瘍ではありませんが、鼻茸が大きくなるにつれて、さまざまな症状が現れてきます。特に多いのが鼻づまりです。鼻出血や鼻声、嗅覚障害などもあります。なお、鼻茸は子供にできることもあります。

検査

鼻茸の有無や大きさは内視鏡検査で確認することが可能です。鼻茸が大きい場合、CT検査MRI検査などの精密検査をして、鼻茸の広がり具合を確認します。また、まれに悪性腫瘍などの他の腫瘍性病変と鑑別する必要があり、鼻茸の一部を採取して組織検査(細胞の検査)をすることがあります。なお、CT検査やMRI検査は当院では行っていませんので、検査可能な病院に紹介させていただきます。

当院での治療

鼻茸の治療には薬物療法手術療法はあります。

薬物療法

抗アレルギー剤の内服や点鼻薬などを使用します。

 

 

 

 

 

手術療法

鼻茸のみを摘出することもあれば、副鼻腔炎を合併している場合は副鼻腔の手術も同時に行うことがあります。鼻茸は良性のポリープですので、無症状であれば治療せず経過観察することも選択肢の1つです。しかし、鼻づまりや嗅覚障害などの症状があれば、まず薬物療法を行います。小さな鼻茸であれば、薬物療法だけで消失することもありますが、鼻茸が大きくて症状も改善ない場合、手術を必要とすることが多くなります。なお、手術は当院では行っていませんので、手術が可能な病院に紹介させていただきます。

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

院長紹介はこちら