薬剤性鼻炎とは?

鼻づまり用の市販の点鼻薬を長期に渡って使いすぎたために生じてしまう、鼻の粘膜が腫れる病気のことです。

点鼻薬を使いすぎると?

始めは点鼻薬を使用するとすぎに鼻づまりがよくなっていたのに、徐々に効果が弱くなり、最後には点鼻薬を使用しても効果を実感できず、いつも鼻がつまるようになってしまいます。

点鼻薬の効能

点鼻薬の主成分は血管収縮剤といわれる薬剤です。点鼻薬を使用すると、鼻の粘膜の豊富な血管が収縮して細くなることで、鼻の粘膜自体も縮み空気の通りがよくなり、鼻づまりを改善する仕組みです。

点鼻薬を使いすぎるとなぜよくないの?

血管収縮剤入りの点鼻薬を使いすぎると、リバウンド現象が起こり、鼻の中の血管は薬剤に反応しなくなります。薬の効果が弱くなれば、さらに使用回数は増え、ついには鼻の血管は以前よりも太くなり、鼻の中の粘膜は強く膨張したままの状態が続き、鼻づまりも続いてしまいます。

当院での治療

まずは市販の点鼻薬を中止していただきます。次に、鼻づまりを改善させる内服薬を飲んでいただきます。多くの場合は2~3週間で鼻づまりは解消されます。それでも改善がない場合、手術による治療を検討することになります。手術は当院では行っておりませんので、手術が実施可能な病院に紹介させていただきます。