唾液腺とは?

唾液を作る組織には口の周りにある大唾液腺と口の中にある小唾液腺があります。特に大唾液腺は多くの唾液を分泌しており、耳下腺・顎下腺・舌下腺の3種類があります。耳下腺で作られた唾液は上の奥歯付近の頬から口の中へ流れ出ます。顎下腺や舌下腺で作られた唾液は舌の裏へ流れ出ます。

症状

耳の下からあごにかけて腫れあがり、痛くなることが多く、「おたふくかぜ」とも呼ばれます。また、発熱や頭痛を伴うこともあります。

原因

原因となる病原体は「ムンプスウイルス」で、2~3週間の潜伏期間を経て発症します。このウイルスはくしゃみや咳などの時に出る飛沫や手などの接触によって、人から人へと感染します。

合併症

1000人に1人くらいの割合で難聴が起こるとされています。その多くは片側の高度難聴で、治すことが難しいのが現状です。他に髄膜炎や思春期以降の男女が感染すると睾丸炎卵巣炎を起こすこともあり、まれに不妊の原因になります。また、女性では妊娠13週までの女性が感染すると、その25%が自然流産を起こすとされています。

検査

「おたふくかぜ」以外にも耳下腺が腫れる病気があるので、血液検査ムンプスウイルス抗体価や白血球や炎症反応、唾液腺が炎症を起こすと数値が高くなるアミラーゼを調べます

治療

特効薬がないので、対症療法として消炎剤や解熱鎮痛剤を使用します。また、合併症として治りにくい難聴や不妊の原因にもなりうるため、ムンプスウイルス抗体ができていない方はムンプスワクチンの接種をお勧めします。十分な感染予防効果を発揮するために、接種は2回が推奨されております。接種の目安は、1回目は1歳になったら早めに、2回目は小学校入学前の1年間が推奨されています。ワクチンの効果は、概ね90%前後の方で有効なレベルの抗体を獲得するといわれています。また、妊娠中の方や妊娠が疑われる方はワクチンの接種はできませんので、ご注意ください。

登園・登校について

耳下腺の腫れが現れた後5日を経過し(腫れが始まった日を含めて6日間、かつ全身状態が良好になるまで出席停止となります。