症状
のどの強い痛みや発熱の他に、首のリンパ節が腫れたり、肝機能が悪くなったりします。のどの炎症では扁桃腺に白い膿が多量に付着することが多く、発熱は38℃前後の発熱が1週間ほど続くこともあります。
原因
EBウイルスの感染が原因です。3歳までに90%以上の小児は感染し、大多数は風邪のような症状で軽く済んでしまいます。しかし、大人になってからこの病気にかかると、症状が強く出てしまいます。
検査
血液検査を行います、血液中の白血球のうち、単核球の増加や異形リンパ球の出現が診断の決め手となります。なお、肝機能に異常が出る場合が多くなります。
当院での治療
特効薬はなく、治るまでに日数がかかります。対症療法が中心となります。のどが痛く食事が摂取できない時は、水分補給のために点滴を行います。また、肝機能の回復には数週間を要するときもあります。発熱が続いて体力が低下したり、肝機能が悪くなったりすれば、入院治療が必要なこともありますので、その際は入院治療が可能な病院に紹介させていただきます。
登園や登校は大丈夫ですか?
発熱がおさまり、のどの痛みが落ち着けば、登園や登校は問題ありません。肝機能障害が強い場合は激しい運動は見合わせて下さい。肝機能が正常に戻るまで、定期的に血液検査を行います。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
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- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
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- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師