症状
片側の耳(耳介)が赤くなり、痛みも生じ、悪化するとただれてきます。皮膚症状の他には、めまいや難聴、耳鳴り、顔面神経麻痺などの症状を伴うことがあります。
原因
水ぼうそうを起こす水痘帯状疱疹ウイルスが原因です。一度、水ぼうそうにかかると、このウイルスは体内に潜んでおり、身体の免疫力が低下したときなどに活動を開始して、帯状疱疹を引き起こします。
当院での治療
ウイルスに直接作用し、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス剤の内服を行い、皮膚症状に対しては抗ウイルス剤の塗り薬を使います。特に内服薬は早期に内服すると効果的です。皮膚の症状は1週間程度で治まりますが、高齢者では痛みが残ることもあります。また、難聴や耳鳴り、顔面神経麻痺といった症状が残ることもあり、早期の治療開始が大切です。
日常生活での注意点
1週間程度は安静が必要です。飲酒や喫煙はやめてください。また、手で直接触らないようにし、触った場合は十分に手洗いを行って下さい。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
-
- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
-
- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師