どんな病気?
大きな騒音を伴う職場で仕事をすることによって起きてしまう難聴のことです。勤務年数が長くなれば、難聴も次第に進行していきます。別名、職業性難聴とも呼ばれています。
症状
初期には難聴の自覚はなく、耳鳴りのみを自覚します。進行すると耳鳴りも大きくなり、会話に支障が出るような難聴を感じるようになります。
検査と診断
難聴の程度を調べるための聴力検査が必要となります。病気の初期には高音である4000Hz(ヘルツ)のみの聴力低下がみられ、騒音性難聴に特徴的な検査結果が認められます。
当院での治療
この難聴は慢性の難聴であるため、耳鳴りや難聴を改善させることが難しいのですが、内耳の血液循環改善薬やビタミンB12製剤などを内服していただくことで、効果がみられる場合もあります。
今後の注意点
今の状態より悪化させないことが大切になります。したがって、今後も騒音の下で仕事をされる場合には、耳栓などの防音具を付ける必要があります。