症状
座った状態や寝た状態から急に立ち上がった時に血圧が下がり、ふらつき、めまい、動悸、視界のかすみなどの症状が出ます。さらには失神することもあります。
原因
立った状態になると、全身に循環している血液の内、500~800mlが腹部や下肢に移行します。そのため心臓へ戻る静脈に流れる血液量が減り、脳への血液量が減るために、脳が一時的な虚血状態になり症状が起こります。自律神経が乱れると、副交感神経から交感神経にうまく切り替えることができず、血圧を上げることができないことも原因となります。高齢者や10代の方、寝たきりの方、産後6~8週の方、精神疾患をお持ちの方に多くみられます。
当院での治療
起立性低血圧の治療は、薬による治療が一般的です。低血圧治療薬や自律神経調整薬、血管収縮薬、漢方薬などを使用します。
日常生活での注意点
起立性低血圧は立ち上がる時にゆっくりと立ち上がることを心がけるだけでも症状を軽減、予防することができます。普段の生活では以下のポイントに注意しましょう。
〇十分に睡眠をとる
〇規則正しく食事をとる
〇適度な運動をする
〇定期的にコップ1杯程度の水分をとる
〇ストレスを解消する