雑草の種類は何ですか?

カモガヤなどのイネ科の雑草花粉や、ブタクサやヨモギなどのキク科の雑草花粉があります。これらの雑草は、道端や公園、空地、河川敷などのどこにでも目にすることができ、特に川沿いには密集しています。

花粉の季節

カモガヤなどのイネ科の雑草花粉は4月下旬から9月下旬、ブタクサやヨモギなどのキク科の雑草花粉は8月下旬から10月下旬までです。

症状

スギやヒノキの花粉症の症状と同様です。透明の鼻水鼻づまりくしゃみ目のかゆみです。また、咳が続くこともあります。風邪の引きはじめとくべつがつきにくいですが、風邪の場合は数日するとくしゃみが止まり、鼻水が粘っこくなり、色が付いてくるようになります。

検査

まず、鼻やのどの状態を診察します。次に鼻水の検査や血液検査などを組み合わせて、カモガヤやブタクサ、ヨモギのアレルギーがあるか調べます。

当院での治療

花粉が飛んでいる間は、継続的に抗アレルギー剤の内服をします。また、点鼻薬点眼薬を使います。また、症状がひどくなりやすい方には、頓服薬も使います。咳が多い場合は、喘息の治療に準じてステロイド吸入薬を使うことがあります。薬物療法で花粉症のすべての症状を抑え込むことは不可能ですが、日常生活や仕事、学業などに影響のない程度に症状を抑えることを目標とします。

日常生活での注意点

イネ科の雑草花粉は午前中に多く飛散し、スギ花粉よりも飛散距離が短い(500m程度)ことが特徴です。午前中の外出を控えると良いでしょう。また、お子さんは公園などの屋外で遊ぶ機会が多いため、花粉をいっぱい吸い込んでしまい、症状が強く出ます。普段は症状があまりなくても、症状の悪化を防ぐためにも、お薬を欠かさず飲むようにしましょう。