花粉の季節
スギ花粉は2月中旬から飛び始め、3月中旬に飛散のピークを迎え、4月中旬に終了します。ヒノキ花粉は3月中旬から飛び始め、4月中旬に飛散のピークを迎え、5月上旬に終了します。スギとヒノキの療法に反応する方は、3月中旬と4月中旬の2回、症状のピークがあります。
症状
1週間以上続く透明の鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみです。また、のどや耳のかゆみ、のどの痛み、咳が続くこともあります。風邪の引きはじめと区別がつきにくいですが、風邪の場合は数日するとくしゃみが止まり、鼻水が粘っこくなり、色が付くようになります。
検査
まず、鼻やのどの状態を診察します。次に鼻水の検査や血液検査などを組み合わせて、スギやヒノキのアレルギーがあるか調べます。
当院での治療
花粉が飛んでいる間は、継続的に抗アレルギー剤の内服をします。また、点鼻薬や点眼薬を使います。また、症状がひどくなりやすい方には、頓服薬も使います。薬物療法で花粉症のすべての症状を抑え込むことは不可能ですが、日常生活や仕事、学業などに影響のない程度に症状を抑えることを目標とします。
花粉症の初期療法
花粉の症状が出ていない時期から早めに薬を飲み始めることで、症状が出始める時期を遅らせたり、花粉飛散ピーク時の症状を軽くすることが可能です。この治療方法を初期療法と呼んでおります。スギ花粉症ですと1月下旬頃から、ヒノキ花粉症ですと2月下旬頃から飲み始めることをお勧めします。