頭頸部がん外来

みなさん、「頭頸部外科」をご存知ですか?「頭頸部」とは脳と目を除いた首から上のすべての領域を指します。下図のように耳、鼻、のど、口(舌)、気管、食道上部、唾液腺、甲状腺などさまざまな臓器が含まれています。この領域は多くの臓器が複雑に関連しており、この領域全てを一本化して診療できるのが耳鼻咽喉科・頭頸部外科医です。以前は耳鼻咽喉科の名称だけでしたが、今年、耳鼻咽喉科・頭頸部外科に名称が変更されました。みなさん、ご承知おきください。そして、頭頸部外科領域で重要な病気はたくさんありますが、特に「がん」診療は早期発見が重要です。口腔がん舌がん咽頭がん喉頭がん鼻・副鼻腔がん外耳がん中耳がん甲状腺がん唾液腺がんなどがあります。頭頸部がんは細胞のタイプが多くは扁平上皮癌、まれに腺癌などがありますが、甲状腺がんは細胞のタイプが多彩ですので、甲状腺がんだけ分けて診察しております。

対象

以下の症状が気になる方は頭頸部がん外来の受診をお勧めします

・のどの違和感が続く(咽頭がん、喉頭がんの可能性)

・声がれが続く(喉頭がん、咽頭がんの可能性)

 

 

 

 

・舌がひりひりする、痛い(舌がんの可能性)

・舌にしこりができた(舌がんの可能性)

・口内炎が治らない、繰り返す(口腔がん、咽頭がんの可能性)

 

 

 

 

 

・首にしこりができた(頸部リンパ節転移がんの可能性)

・味がわかりにくい、においがわかりにくい(舌がん、咽頭がん、鼻・副鼻腔がんの可能性)

 

 

 

 

・飲み込みにくくなった、むせやすくなった(咽頭がん、喉頭がんの可能性)

 

 

 

 

・頬や上あごが痛い、腫れている(鼻・副鼻腔がんの可能性)

 

 

 

 

 

・痰に血が混じる(咽頭がん、喉頭がん、口腔がん、舌がん、鼻・副鼻腔がんの可能性)

・黄色や緑色の鼻水が出る(鼻・副鼻腔がんの可能性)

 

 

 

 

 

・耳のつまりが続く、聞こえにくい(外耳がん、中耳がんの可能性)

・耳が痛い(外耳がん、中耳がんの可能性) など

 

 

 

 

 

実施時期

検査時間:約1時間かかります

*特に決まった時期はありませんので、ご希望の日時にご受診ください。

*通常診療の間に実施しますので、通常の予約方法でご来院いただき、「頭頸部がん外来希望」であることを受付のスタッフにおつたえください。

*通常診療の込み具合により、ご希望の時間に実施できない可能性、待ち時間が発生する可能性がありますので、予めご了承下さい。

検査項目

1.耳・鼻・のど・首の診察

 

 

 

 

 

 

2.耳そうじ(耳あかの除去を行います)

 

 

 

 

 

 

3.鼻・副鼻腔レントゲン(副鼻腔炎や副鼻腔腫瘍の有無を調べます)

 

 

 

 

 

 

4.耳鼻のどの内視鏡検査(鼓膜や鼻の中、のどの中を確認し、腫瘍がないか調べます)

 

 

 

 

5.首の超音波検査(甲状腺や唾液腺、その周りのリンパ節を調べます)

 

 

 

 

 

6.血液検査(腫瘍マーカー:SCC、CEA)

*腫瘍マーカー:腫瘍マーカーは、がんの補助診断や、診断後の経過や治療の効果をみることを目的に行います。これは、がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質です。がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。扁平上皮癌はSCC、腺癌はCEAが作られます。がんの有無やがんがある場所は、腫瘍マーカーの値だけでは確定できないため、画像検査やその他の検査の結果も合わせて、医師が総合的に判断します。

 

 

 

 

 

 

検査費用

約5,000(初診、3割負担の方)

*基本的には保険診療で対応しますが、上記のような症状がない(無症状の)方の頭頸部がん外来の受診は、検診に該当します。この場合、保険診療の対応はできませんので、実費負担していただきます。

*症状やご希望によっては、上記検査を全て行わず、一部を選択する場合があります。この場合、検査費用は上記よりは安価になりますので、医師にご相談ください。

検査結果

検査より約1週間後以降に通常の予約方法でご来院いただき、検査結果を説明させていただきます。

*検査結果につきましては、電話でのお問い合わせにはお答えできません。

*検査結果で異常所見を認める場合、治療や追加の検査を行う必要がありますので、医師にご相談ください。このご受診に関しましても保険診療で対応可能です。

注意事項

*妊娠中の方は、微量ですが放射線の影響があるため、鼻・副鼻腔レントゲン検査を受けることはできません。