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りんご病(伝染性紅斑)とは?

頬が赤くなる子どもに多い感染症

りんご病は、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」といい、ヒトパルボウイルスB19によって起こる感染症です。

子ども、特に幼児から学童に多くみられ、

「両方のほっぺが、りんごのように赤くなる」

ことから「りんご病」と呼ばれています。

多くの場合は自然に治りますが、妊娠中の方への感染には注意が必要です。

りんご病の症状は?

りんご病では、いきなり頬が赤くなるとは限りません。

発疹が現れる前に、

微熱
鼻水

だるさ
頭痛

など、軽い風邪のような症状がみられることがあります。

その後、

① 両方の頬が赤くなる

左右の頬に、境界の比較的はっきりした赤い発疹が現れます。

これが、りんご病の特徴的な症状です。

② 腕や太ももにも発疹が出る

頬の発疹に続いて、腕や脚などにレース状・網目状の赤い発疹がみられることがあります。

発疹は一度消えても、また出ることがあります

りんご病の発疹は通常、徐々に薄くなっていきます。

ただし、一度消えたように見えても、

運動
入浴
日光
体が温まる

などをきっかけに、再び赤みが目立つことがあります。

「治ったと思ったのに、また赤くなった」と心配されることがありますが、りんご病ではみられることのある経過です。

いつ、うつりやすいの?

ここは、りんご病でとても大切なポイントです。

実は、頬が赤くなったときには、感染力はほとんどなくなっています。

最も感染しやすいのは、特徴的な発疹が出るです。

微熱や鼻水など「普通の風邪かな?」と思うような時期にウイルスが排出され、発疹が現れる頃には感染力はほぼ消失しています。

そのため、発疹を見て「りんご病だ」と気づいた時点で隔離しても、感染予防としては遅いことがあります。

どうやって感染するの?

主に、咳やくしゃみなどによる飛沫感染などによって広がります。

発疹が出る前はりんご病だと分からないことも多いため、流行している時期には、

手洗い
咳エチケット
体調が悪いときのマスク

など、一般的な感染対策が大切です。

りんご病の治療は?

ヒトパルボウイルスB19そのものに対する特別な治療薬はありません。

多くの場合は軽症で、自然に回復するため、必要に応じて症状を和らげる対症療法を行います。

かゆみなどの症状が強い場合には、その症状に応じて治療を行います。

お風呂に入ってもいい?

全身状態がよければ、入浴しても構いません。

ただし、体が温まることで発疹やかゆみが一時的に強くなることがあります。

赤みやかゆみが強いときには、

長風呂や熱いお風呂は避け、短時間にする

などの工夫をするとよいでしょう。

運動や強い日差しによっても発疹が目立つことがあります。

保育園・幼稚園・学校は休むの?

りんご病と分かったからといって、一律に登園・登校を休む必要はありません。

特徴的な発疹が出ている時期には、すでに感染力はほとんどなくなっています。

そのため、

発疹だけで、元気で全身状態がよければ登園・登校できます。

日本小児科学会も、発疹期には感染力がほとんど消失しているため、発疹のみで全身状態がよい場合は登校・登園可能としています。

ただし、発熱や強いだるさなどがある場合は、無理をせず休ませましょう。

妊娠中の方が身近にいる場合は注意してください

りんご病で最も注意していただきたいポイントの一つです。

これまでヒトパルボウイルスB19に感染したことのない方が妊娠中に初めて感染すると、胎児にも感染することがあります。

まれではありますが、

胎児水腫
流産・死産

などにつながる可能性があります。

そのため、

「子どもがりんご病と診断された」
「保育園や学校でりんご病が流行している」

などの場合で、ご家族に妊娠中または妊娠の可能性がある方がいる場合には、そのことを妊婦健診を受けている産婦人科医へ伝えてください。 厚生労働省も同様に案内しています。

大人もりんご病になります

りんご病は子どもの病気というイメージがありますが、大人も感染することがあります。

大人では子どものような典型的な頬の赤みが目立たず、

関節痛
手足のむくみ

などが目立つことがあります。

こんなときは医療機関へ相談してください

りんご病の多くは自然に改善しますが、

高熱が続く
ぐったりしている
顔色が悪い
水分がとれない
症状が強い・長引く
発疹の原因がりんご病か分からない

などの場合には医療機関へご相談ください。

また、血液の病気や免疫機能に関係する病気などがある場合には、重症化することがあるため注意が必要です。

りんご病で覚えておきたい3つのポイント

① 頬が赤くなり、腕や脚にレース状の発疹が出る

② 発疹が出た頃には感染力はほとんどなくなっている

③ 妊娠中の方への感染には注意が必要

ほとんどのお子さんは自然に回復します。

発疹が出たときには、全身状態を確認しながら経過をみてあげましょう。

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中下 陽介(なかしもようすけ)

院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医

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  • 日本医師会認定健康スポーツ医
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  • 日本レセプト学会認定レセプト管理士
  • 博士(医学)広島大学
  • 補聴器適合判定医師

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