舌小帯とは?

舌の裏側の真ん中にある、すじ状のヒダのことです。これが極端に短いと、舌がうまく動かず、哺乳障害構音(話し方)障害が現れることもあります。ただし、舌小帯の短縮は、生後0~4カ月では1/3のお子さんにみられますが、9~12カ月では10%と下がり、自然に回復する傾向があります。

症状

哺乳障害

最も早く気付く症状です。舌小帯短縮症が原因と考えられる哺乳障害は、全体の1~5%くらいといわれています。

構音障害

ラ行、タ行、サ行の話し方の障害を起こすとされています。

治療について

舌小帯短縮の程度が非常に強い場合や、4~5歳以降で構音障害や食事の摂取障害があると判断された場合には、手術を考慮することになります。舌小帯短縮は年齢的な成長により自然に回復することがあるので、手術は4~5歳まで待つことが多く、1歳前後で手術をするケースは少ないです。手術は当院では実施していないので、実施可能な病院に紹介させていただきます。舌小帯短縮の程度が軽い場合は、定期的に診察を行い、舌の動きの確認、話し方や食事の状況を確認しながら、舌や口のトレーニングをさせていただきます。