症状
主に耳の痛みが見られます。特に小さなお子様では、症状をうまく訴えられず、耳に手をやったり、ぐずったりします。大人では痛みや発熱のほか、耳がつまった感じや難聴も自覚します。
原因
ほとんどの場合、かぜをひいた際に、のどや鼻にいる細菌やウイルスが「耳管」という管を通って移動し、中耳で感染して起こります。
当院での治療
1.抗菌薬や抗炎症薬を内服して炎症をしずめます。
2.炎症が強い時は、点耳薬という液体の薬を耳の中に入れます。
3.薬の治療だけで治らない場合や高熱、鼓膜が腫れている場合には、鼓膜に小さな穴を開ける
鼓膜切開を行い、あえて膿を排出させることもあります。
*ポイント
痛みが消えても完治したわけではありません。痛みが治まっても聴力が低下している場合が多いので、しっかりと治るまで通院を続けましょう。
生活上、気をつけていただくこと
熱がなければ、登園・登校することは可能です。また、入浴や洗髪、運動も、痛みや発熱が
なければ可能です。プールに関しては医師や看護師に確認してください。
よくある質問は急性中耳炎Q&Aをご参照ください。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
-
- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
-
- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師