よだれの働き

赤ちゃんは生後6カ月位からよだれが多く出るようになります。 よだれは唾液のことですので、食べ物の消化を助ける働きがあり、同時に口の中を清潔に保つ作用、口の中の乾燥を防ぐなどの大切な 働きがあります。

よだれが出る理由

生後しばらくは気にならないよだれも、生後6カ月近くなると、舌やあごの動きが活発になり、その動きが刺激となって唾液が増え、離乳食が始まるとさらに増加します。この時期は口を閉じて飲み込むことが上手くできないので、唾液が口からあふれてしまいます。生後8カ月頃になると上手に飲み込めるようになりますが、歯が生え始めるため、歯を使う刺激で唾液の量がさらに増えるのです。

耳鼻科が関係するよだれの原因

・鼻かぜなどによる鼻づまりが原因で口呼吸になる場合

・鼻の奥にあるアデノイドの肥大が原因で、鼻呼吸が困難で口呼吸になる場合

・のどかぜをひいて、のどが痛くて飲み込みにくい場合  などがあります。

よだれが多いとどうなりますか?

肌についたよだれをそのままにしておくと、肌荒れの原因になり、口の周りが赤くかぶれてしまいます。よだれが肌に残らないよう清潔にしましょう。なお、肌荒れ治らない場合は、小児科や皮膚科でも相談をしてください。


 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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