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滲出性中耳炎Q&A|急性中耳炎との違い・治療・お風呂やプールの注意

「テレビの音を大きくする」「呼んでも返事をしないことがある」「健診で中耳炎と言われたけれど痛がらない」。このような場合、滲出性中耳炎の可能性があります。

滲出性中耳炎は、子どもに多い中耳炎です。保護者の方からよくいただく質問をまとめました。病気の詳しい解説は、滲出性中耳炎の記事をご覧ください。

滲出性中耳炎の基本

滲出性中耳炎に関係する子どもの耳管の向きと長さの違いを示す図

Q. 滲出性中耳炎とはどんな病気ですか?

A. 滲出性中耳炎とは、鼓膜の奥(中耳)に液体がたまり、聞こえが悪くなる病気です。急性中耳炎のような強い痛みや熱がないことが多く、気づかれにくいのが特徴です。

Q. 急性中耳炎との違いは何ですか?

A. 急性中耳炎は、かぜなどをきっかけに急に耳が痛くなり、鼓膜が赤く腫れる病気です。滲出性中耳炎は、急性中耳炎が治りきらないことなどが原因で、鼓膜の内側に液体がたまったままになる状態です。痛みや熱は少ない一方で、聞こえが悪くなります。

Q. 滲出性中耳炎になると、どうなりますか?

A. 滲出性中耳炎になると、聞こえが悪くなります。テレビの音を大きくする、呼んでも返事をしない、聞き返しが多いといった様子で気づくことがあります。小さいお子さんでは、聞こえにくい状態が長く続くと、言葉の発達に影響するともいわれています。

Q. なぜ子どもに多いのですか?

A. 子どもは耳管(耳と鼻の奥をつなぐ管)が短く水平に近いため、鼻やのどの炎症が耳に広がりやすいからです。かぜ、鼻炎、副鼻腔炎、アデノイド(鼻の奥のリンパ組織)が大きいことなどが関係します。

検査・治療

Q. どんな検査をしますか?

A. 顕微鏡や内視鏡で鼓膜を観察し、ティンパノメトリー(鼓膜の動きの検査)や聴力検査で中耳の状態や聞こえを調べます。当院では0歳から行える聴力検査もあります。

Q. 滲出性中耳炎は自然に治ることもありますか?

A. はい。滲出性中耳炎の多くは、原因となっている鼻かぜが治ると自然に改善します。ただし治りにくい場合もあるため、鼻の治療をしながら、根気よく通院して経過をみることが大切です。

Q. 自然に治らないときは、どんな治療をしますか?

A. 自然に治らない場合は、次のような治療を行います。1つ目は、マクロライド系の抗菌薬を少量、2週間から1か月程度飲み続ける治療です。2つ目は、鼓膜を小さく切開して、たまった液体を抜く治療です(鼓膜切開)。3つ目は、鼓膜に小さなチューブを入れて、中耳の換気を良くする治療です。チューブは1〜2年程度入れておき、その間は定期的に耳鼻咽喉科を受診して管理します(鼓膜チューブQ&A)。

Q. 繰り返すと、将来難聴が残りますか?

A. 滲出性中耳炎を繰り返しても、その都度きちんと治っていれば、難聴が残ることはありません。ただし、治らない状態が長く続くと、将来難聴が残ったり、鼓膜がへこんで癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎といった重症の中耳炎に移行したりすることがあります。症状がなくなっても、治ったと確認できるまで通院を続けてください。

ご家庭での注意

Q. 家で気をつけることはありますか?

A. 鼻水を無理にすすらないようにしてください。鼻水はこまめにかむか、吸い取ってあげましょう。鼻をかむときは片方ずつやさしくかむことが大切です。また、周りでのたばこの煙は避けてください。

Q. お風呂やプールに入ってもよいですか?

A. お風呂には入れますが、湯船に潜ったり、顔をお湯につけたりするのは避けてください。鼻水が出ているときは、プールはお休みしましょう。鼓膜切開の直後や鼓膜チューブを入れている場合は、医師にご相談ください。

受診の目安

次のような様子がある場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。

  • 聞き返しが多い、テレビの音を大きくする
  • 呼んでも振り向かないことがある
  • 健診で中耳炎や聞こえの異常を指摘された
  • 鼻水が長く続いている

耳を強く痛がる、熱がある、耳だれが出ている場合は急性中耳炎の可能性があります。早めに受診してください。

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院長 中下陽介

中下 陽介(なかしもようすけ)

院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医

耳・鼻・のどの症状でお困りの患者さんに安心して受診していただけるよう、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた分かりやすい診療を心掛けています。

当院では、専門的な知識と経験を生かし、適切な検査・診断・治療をご提案しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

主な資格・認定

  • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
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  • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 嚥下トレーニング協会認定講師
  • 日本レセプト学会認定レセプト管理士
  • 博士(医学)広島大学
  • 補聴器適合判定医師

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