声帯とは?
「のどぼとけ」といわれる場所の真ん中あたりに「声帯」があります。声帯は筋肉と粘膜からなり、声を出す際に使います。Vの字になっている声帯が閉まる時に肺からの空気が声帯を通り、振動させることにより声が出ます。
声帯結節とは何ですか?
無理な発声を続けてしまったため、声帯に負荷がかかり、声帯の一部にできたペンだこのような小さなこぶです。ポリープの一種ですが、悪性度はありません。
症状
声がかれる、声が上手く出ない、がらがら声などの症状が現れます。
原因
大声や高い声を出し続けていると、声帯が幾度も強くこすれ合うため、声帯の一部が変形してしまうからです。スポーツなどで大声を出している子どもや、声をよく使う職業(教員、教諭、保育士、歌手など)の方に多いです。
日常生活での注意点、当院での治療
声の安静を保つことで、症状が改善することを知ることが大切になります。具体的には、「長時間話すことを控える」「力んだ声(どなり声)を避ける」「咳払いを避ける」などが留意点です。なお、当院では月に1回程度の定期的な内視鏡検査と、消炎剤の内服や吸入治療を行います。吸入治療は週に2~3回程度行うと効果が高いので、吸入治療を行うための通院も可能です。喫煙は治療の妨げになるので、禁煙しましょう。
執筆・監修医師紹介
院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介
経歴
-
- 関西医科大学 医学部医学科 卒業
- 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
- 広島大学関連病院勤務
- 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
- 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
- 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
- 楓みみはなのどクリニック 院長
認定・資格
-
- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師