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伝染性単核球症とは?高熱・強いのどの痛み・扁桃炎が続くときは

伝染性単核球症とは?

「高熱がなかなか下がらない」

「のどがひどく痛くて食事がとれない」

「扁桃に白いものがたくさん付いている」

「首のリンパ節まで腫れてきた」

このような症状がある場合、一般的な風邪や扁桃炎だけではなく、伝染性単核球症の可能性があります。

伝染性単核球症は、主にEBウイルス(Epstein-Barr virus:EBV)の感染によって起こる感染症です。

発熱、強い咽頭痛、扁桃の腫れ、頸部リンパ節腫脹などが特徴で、血液検査ではリンパ球・異型リンパ球の増加や肝機能異常などがみられることがあります。

伝染性単核球症とは?

伝染性単核球症の代表的な原因がEBウイルスです。

EBウイルスは唾液などを介して感染します。

乳幼児期に感染した場合には症状が軽かったり、ほとんど症状が現れなかったりすることもあります。

一方、思春期以降に初めて感染すると、伝染性単核球症として比較的はっきりとした症状が現れることがあります。

主な症状

  • 発熱
  • 強いのどの痛み
  • 扁桃の腫れ・白い付着物
  • 首のリンパ節の腫れ
  • 強いだるさ
  • 肝機能異常
  • 肝臓や脾臓が腫れることがある

症状だけを見ると、一般的な急性扁桃炎とよく似ています。

そのため、診察所見や経過から伝染性単核球症が疑われる場合には、血液検査が診断の重要な手がかりになります。

普通の扁桃炎と何が違うの?

伝染性単核球症でも、扁桃が強く腫れて白い付着物がみられることがあります。

そのため、見た目だけでは細菌性扁桃炎などとの区別が難しいことがあります。

特に、

発熱が何日も続く
首のリンパ節が目立って腫れる
強い倦怠感がある
肝機能異常を伴う

などの場合には、伝染性単核球症を考える必要があります。

どのような検査をするの?

伝染性単核球症が疑われる場合には、症状や診察所見に応じて血液検査を行います。

血液検査では主に、

白血球・リンパ球などの変化
異型リンパ球
AST・ALTなどの肝機能
EBウイルスに対する抗体

などを必要に応じて確認します。

一度の検査だけでは判断しにくい場合もあり、症状の経過とあわせて評価することが大切です。

伝染性単核球症はどのように治療するの?

EBウイルスによる伝染性単核球症には、通常、原因ウイルスそのものを排除するための特効薬はありません。

そのため、基本的には症状を和らげながら回復を待つ対症療法が中心になります。

症状に応じて、

  • 発熱や痛みに対する治療
  • 十分な水分補給
  • 安静
  • 食事がとれない場合の点滴

などを行います。

また、ウイルス感染症なので抗菌薬(抗生物質)がEBウイルスそのものに効くわけではありません。

特に伝染性単核球症では、アモキシシリンなど一部の抗菌薬の使用に伴って発疹が出現することが知られているため、診断を考えた適切な薬剤選択が重要となります。

肝機能にも注意が必要です

伝染性単核球症では、のどだけではなく肝臓に炎症が起こり、肝機能検査の数値が上昇することがあります。

症状が改善して熱やのどの痛みがなくなっても、血液検査の異常が残っている場合があります。

そのため、必要に応じて血液検査を行い、回復を確認します。

激しい運動には注意しましょう

伝染性単核球症では、脾臓が腫れる(脾腫)ことがあります。

脾臓が腫れている時期に激しい運動や接触スポーツをすると、まれですが脾損傷・脾破裂につながる危険があります。

そのため、

サッカー・ラグビーなどの接触スポーツ
激しい運動
腹部に強い衝撃が加わる活動

などの再開については、自己判断せず医師と相談してください。

単に「熱が下がったから翌日から部活動」という判断は避けることが大切です。

学校や仕事にはいつから戻れるの?

体調が回復していれば、いつまでも学校や仕事を休み続けなければならない病気ではありません。

ただし、

「学校へ行けること」と
「激しい運動ができること」

は分けて考える必要があります。

体調、肝機能、脾腫の有無などによって運動再開時期は異なるため、医師の指示に従いましょう。

こんなときは早めに医療機関へ

伝染性単核球症の多くは徐々に回復しますが、症状が強い場合には注意が必要です。

特に、

水分がほとんどとれない
のどの腫れが強く呼吸しづらい
ぐったりして全身状態が悪い
強い腹痛がある

などの場合には、早めの受診が必要です。

発熱が続いて体力が著しく低下した場合や、肝機能障害などが強い場合には入院治療が必要になることがあり、当院では必要に応じて入院可能な医療機関へご紹介します。

当院での診療について

当院では、発熱や強いのどの痛みが続く患者さんに対して、

① のど・扁桃・首のリンパ節などを診察

② 必要に応じて血液検査

③ 症状に合わせた治療

④ 肝機能などを必要に応じて再検査

という流れで診療します。

症状が強い場合や入院管理が必要と判断した場合には、適切な医療機関へご紹介します。

一宮市・尾張・西濃地域で耳・鼻・のどなどでお悩みの方へ

耳・鼻・のどなどでお困りの方は、お気軽に楓みみはなのどクリニックへご相談ください。

耳・鼻・のどの専門医が、お子さまからご高齢の方まで、一人ひとりの症状に合わせて丁寧に診察し、必要な検査・治療をご提案いたします。

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執筆・監修医師紹介

中下 陽介(なかしもようすけ)

院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医

耳・鼻・のどの症状でお困りの患者さんに安心して受診していただけるよう、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた分かりやすい診療を心掛けています。

当院では、専門的な知識と経験を生かし、適切な検査・診断・治療をご提案しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

主な資格・認定

  • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
  • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 嚥下トレーニング協会認定講師
  • 日本レセプト学会認定レセプト管理士
  • 博士(医学)広島大学
  • 補聴器適合判定医師

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