症状

鼓膜に穴が開いているため、耳が聞こえにくい耳から時々膿(うみ)が出るなどの症状が現れます。繰り返し耳だれが出るようですと、聞こえが徐々に悪化していきます。

原因

耳だれを伴うような強い急性中耳炎を起こした際に、耳だれの圧力で出きた鼓膜の穴が閉鎖せずに、鼓膜に穴が開いたままの状態が続いている耳のことを言います。

*正常な鼓膜

 

*穴が開いた鼓膜

当院での治療

耳だれが出ている状態では、まずは耳だれを止める必要があります。耳の中を洗浄する処置をしたり、抗菌薬の点耳薬や内服薬を使用します。多くの場合、1週間前後で耳だれは止まるようになります。また、鼓膜に穴が開いているために聞こえが悪く、聞こえの改善を望む場合や、繰り返す耳だれを治したい場合は、鼓膜の穴を閉鎖する手術(鼓膜形成術)が必要になります。この手術は当院では行っていませんので、手術が可能な病院に紹介させていただきます。

日常生活での注意点

入浴や洗髪の際に、耳の中に水が入らないように注意しましょう。また、耳そうじをやり過ぎないようにしましょう。

 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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