症状

乳幼児から学童などに多くみられ、ほっぺがりんごのように赤くなるので、「りんご病」と呼ばれています。太ももにも、赤い斑点やまだら模様ができます。熱は多くの場合、出ません。

原因

ヒト・パルボウイルスB19というウイルスによる感染症です。多くの方が小児期にこの病気にかかって免疫を獲得しているため、大人になってからかかる人は少ないようです。

当院での治療

原因となるウイルスに効く薬はなく、対症療法を行います。ただし、ほとんどは特に治療をしなくても、1週間程度で赤みは消えて治ります。

日常生活の注意点

生活や食事は普段通りで構いません。入浴は問題ありませんが、身体が温まると赤みとかゆみが強くなります。また、運動をして汗をかいたり、日光に当たると赤みとかゆみが強くなりますので、入浴や運動はほどほにしましょう。なお、妊娠中の方がりんご病にかかると、流産の原因になることが知られていますので、流行している時は注意が必要です。

登園登校について

ほっぺが赤くなってりんご病と判明した時には、すでに伝染させる時期は過ぎておりますので、そのまま登園登校していただいて構いません。


 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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