ワクチンの種類は多くあり、特にお子さんはワクチン接種をする機会が多いです。また、最近は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、お子さんだけでなく、大人の方も新型コロナウイルスワクチンやインフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチンの接種など、複数のワクチン接種をする機会が増えてきました。したがって、ワクチン接種間隔が煩雑となり、わかりづらくなっています。そこで、厚生労働省が2020年10月1日より、ワクチン接種間隔のルールを変更しましたので、ご紹介します。今後、ワクチン接種される方はご参照ください。
ワクチンの種類
注射生ワクチン
麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)・水痘ワクチン・BCGワクチン(結核)・ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン など
経口生ワクチン
ロタウイルスワクチン など
不活化ワクチン
ヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン・B型肝炎ワクチン・4種混合ワクチン・日本脳炎ワクチン・季節性インフルエンザワクチン、ヒトパピローマウイルスワクチン など
その他
新型コロナウイルスワクチン など
3つのルール
同じ種類のワクチンの接種を複数回受ける場合、ワクチンごとに決められた間隔を守る必要があります。詳しくは、国立感染症研究所のホームページを御参照ください。
「せっかく予定を空けて予約したのでキャンセルはしたくない」というお気持ちがあると思います。そのせいか、体調が多少悪くても無理にワクチンを接種しようという方もみられます。しかし、体調が悪いときにワクチン接種をしますと副反応が起こりやすくなる可能性があります。したがって、ワクチン接種をする際に体調が不安な方は、かかりつけの医師に相談をした上で、接種を受けるかを検討してください。ワクチンの接種間隔はあくまで目安なので、絶対的な数値ではありません。明らかな発熱があったり、体調が悪い際は、あせらずに接種の延期をしてください。
新型コロナウイルスワクチンはどうですか?
今後10月以降にインフルエンザワクチンの接種が始まる予定ですが、新型コロナウイルスワクチンを未接種の方が今後接種したり、3回目の接種も検討されております。そこで、この場合はワクチンの間隔をどれくらい空ければ良いのかの質問が多く聞かれます。
原則、新型コロナウイルスワクチンとそれ以外のワクチンは、同時に接種できません。 新型コロナウイルスワクチンとその他のワクチンは、互いに、片方のワクチンを受けてから2週間後に接種できます。
(例)
10月1日に新型コロナワクチンを接種
10月15日(2週間後の同じ曜日の日)以降に、他のワクチンを接種が接種可能
*例外として緊急性を有する破傷風トキソイドなどは、2週間を空けずに接種することが可能です。