ワクチンの接種間隔|次のワクチンはいつ受けられる?
次のワクチンはいつ受けられる?
「インフルエンザワクチンを打ったばかりだけど、別のワクチンはいつ受けられる?」
「子どもの予防接種が重なっているけれど大丈夫?」
このようなご質問をいただくことがあります。
現在は、異なる種類のワクチン同士については、以前より接種間隔のルールがシンプルになっています。
ただし、ワクチンの種類や同じワクチンを複数回接種する場合など、一部には決められた間隔があります。
ワクチンは大きく3種類
① 注射生ワクチン
病原体の毒性を弱めて作られたワクチンで、注射で接種します。
代表例は、
麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)・水痘ワクチン・BCGワクチン(結核)・ムンプス(おたふくかぜ)ワクチン など
などです。
② 経口生ワクチン
口から接種する生ワクチンです。
代表的なものにロタウイルスワクチンがあります。
③ その他のワクチンなど(不活化ワクチンなど)
病原体の感染力をなくしたものや、病原体の一部・タンパク質などを利用して免疫をつけるワクチンです。
季節性インフルエンザワクチン(注射)、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチン、日本脳炎ワクチン、HPVワクチン、Hibワクチンなどがあります。新型コロナワクチンには、mRNAワクチンや組換えタンパクワクチンなどがあります。
| 分類 | 代表的なワクチン | 次の「異なる種類のワクチン」までの間隔 |
|---|---|---|
| 🟠 注射生ワクチン | MR、水痘、BCG、ムンプス | 別の注射生ワクチンのみ27日以上 |
| 🟢 経口生ワクチン | ロタウイルス | 一律の制限なし |
| 🔵 その他のワクチン | インフルエンザ(注射)、日本脳炎、肺炎球菌、B型肝炎、HPV、5種混合、新型コロナなど | 一律の制限なし |
*覚えておきたいポイント
異なるワクチンを接種するとき、原則として日数をあける必要はありません。ただし「注射生ワクチン → 別の注射生ワクチン」の場合は27日以上あけます。
ここで重要なのは、「一律の制限なし=いつでも必ず接種できる」という意味ではないことです。
同じワクチンを複数回接種する場合は、それぞれ定められた接種間隔を守る必要があります。また、接種時の体調などによって延期することもあります。
覚えておきたい3つのポイント
①「注射生ワクチン → 注射生ワクチン」は27日以上あけます
ここが最も重要です。
例えば、
MRワクチン
↓
27日以上
↓
水痘ワクチン
というように、注射生ワクチンを接種した後に、別の注射生ワクチンを接種する場合は27日以上あけます。

② その他の異なるワクチン同士は、原則として間隔の制限はありません
2020年10月から接種間隔のルールが変更され、
注射生ワクチン → 注射生ワクチン
を除けば、異なる種類のワクチンを接種する際の一律の日数制限はなくなりました。
したがって、以前のように「不活化ワクチンだから必ず○日あける」と考える必要はありません。
ただし、接種後に発熱や腫れなどがある場合は、体調が落ち着いてから次の接種を受けることが大切です。
③ 同じワクチンを複数回接種するときは、決められた間隔を守ります
ここは「異なるワクチン」のルールとは別です。
例えば小児肺炎球菌ワクチンなど、複数回の接種が必要なワクチンには、それぞれ接種スケジュールがあります。
同じ種類のワクチンを複数回接種する場合は、そのワクチンごとに定められた接種間隔を守ります。

新型コロナワクチンと他のワクチンは?
以前は新型コロナワクチンと他のワクチンの接種間隔に制限がありましたが、現在は取り扱いが変更されています。
厚生労働省は、
新型コロナワクチンと他のワクチンとの同時接種は、医師が認めた場合には可能
としており、他のワクチンとの接種間隔にも制限はありません。
接種間隔だけでなく「体調」も大切です
ルール上は次のワクチンを接種できる時期であっても、体調が悪いときに無理に接種する必要はありません。
特に、
発熱している・強い体調不良がある・前回の接種後の症状が続いている
といった場合には、接種前に医師へご相談ください。
厚生労働省も、接種から数日間は発熱や接種部位の腫れなどが起こることがあるため、体調が良いことを確認したうえで接種するよう案内しています。
ワクチンの接種間隔が分からないときはご相談ください
予防接種は、年齢やワクチンの種類、これまでの接種歴によってスケジュールが異なります。
「次のワクチンをいつ接種したらよいか分からない」
「複数のワクチンを受ける予定がある」
という場合は、接種歴が分かるもの(母子健康手帳など)をご準備のうえ、医療機関へご相談ください。
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執筆・監修医師紹介

中下 陽介(なかしもようすけ)
院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医
耳・鼻・のどの症状でお困りの患者さんに安心して受診していただけるよう、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた分かりやすい診療を心掛けています。
当院では、専門的な知識と経験を生かし、適切な検査・診断・治療をご提案しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
主な資格・認定
- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 嚥下トレーニング協会認定講師
- 日本レセプト学会認定レセプト管理士
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師





