WEB予約

  1. HOME
  2. 病気のコラム
  3. 子供の病気
  4. 舌の裏・あごの下がぷくっと腫れる|ガマ腫(ラヌーラ)の症状・原因・治療

column子供の病気

舌の裏・あごの下がぷくっと腫れる|ガマ腫(ラヌーラ)の症状・原因・治療

舌の裏・あごの下がぷくっと腫れる|ガマ腫(ラヌーラ)の症状・原因・治療

「舌の裏側に水ぶくれのようなものができた」

「口の底がぷくっと腫れている」

「痛くないけれど、なかなか腫れが引かない」

「一度小さくなったのに、また膨らんできた」

「口の中ではなく、あごの下まで腫れてきた」

このような症状がある場合、ガマ腫(ラヌーラ/ranula)の可能性があります。

ガマ腫は、舌の下にある舌下腺(ぜっかせん)という唾液腺から漏れた唾液が、口の底にたまることでできる病変です。

日本口腔外科学会では、舌下腺から分泌された唾液が口底部に貯留して生じる粘液嚢胞をガマ腫(ラヌーラ)としています。

多くは痛みを伴いませんが、大きくなると舌を押し上げ、食べにくさ・飲み込みにくさ・話しにくさなどにつながることがあります。

ガマ腫とは?

私たちの口の中には、唾液をつくるいくつもの唾液腺があります。

その一つが、舌の下にある舌下腺です。

通常、舌下腺でつくられた唾液は口の中へ排出されます。

ところが、何らかの原因で唾液が周囲の組織へ漏れ出すと、

舌下腺から唾液が漏れる

口の底の組織に唾液がたまる

水風船のようにぷくっと膨らむ

という状態になります。

これがガマ腫(ラヌーラ)です。

一般的な嚢胞のように「袋そのもの」が原因なのではなく、唾液が漏れ続けることが病変形成の重要なポイントです。

そのため、内容液を抜いて小さくなっても、唾液が再び漏れれば腫れが再発することがあります。

ガマ腫には2つのタイプがあります

ガマ腫は、唾液がたまる場所によって大きく2つに分けて考えると分かりやすくなります。

① 口腔ガマ腫

唾液が主に舌の下・口の底にたまるタイプです。

口を開けると、

「舌の裏に青白く透けた、ぷくっとした腫れ」

として見えることがあります。

典型的な口腔ガマ腫は、口底部の柔らかい嚢胞状の腫れとして認められます。

② 顎下型ガマ腫(plunging ranula)

唾液が口の底からさらに深いところへ広がり、あごの下や首側まで腫れるタイプです。

口の中の腫れがあまり目立たず、

「痛くないのに、あごの下だけが腫れてきた」

という形で気づくこともあります。

顎下型では、舌下腺由来の唾液が顎舌骨筋の隙間などを介して顎下部へ進展します。

どんな症状がありますか?

代表的なのは、痛みを伴わない腫れです。

舌の裏・口の底が腫れる

最も典型的な症状です。

柔らかく、ぷくっとした水風船のように見えることがあります。

あごの下が腫れる

顎下型ガマ腫では、口の中よりもあごの下・首の上部の腫れが目立つ場合があります。

大きくなると食べにくい・話しにくい

ガマ腫が大きくなると舌を押し上げるため、

  • 食べにくい
  • 飲み込みにくい
  • 話しにくい

などの症状が出ることがあります。非常に大きな病変では、まれに呼吸にも影響することがあります。

小さくなっても「治った」とは限りません

ガマ腫は自然に破れて、中にたまった唾液が出ることがあります。

すると、

「昨日まで大きかったのに急に小さくなった」

ということがあります。

しかし、唾液が漏れる状態が残っていると、再び唾液がたまって同じ場所が膨らむことがあります。

そのため、

大きくなる → 小さくなる → また大きくなる

という経過を繰り返す場合もあります。

ガマ腫はどのように診断するの?

まず、

どこが腫れているか
どのくらいの大きさか
柔らかいか
舌が押し上げられていないか
あごの下まで腫れていないか

などを診察します。

典型的な口腔ガマ腫では、診察だけでもかなり特徴をつかめます。

一方、あごの下まで腫れている場合や病変が深い場合、他の病気との区別が必要な場合には、超音波検査、CT、MRIなどの画像検査が検討されます。

特に顎下型では、病変が口底から顎下部へどのように広がっているかを確認することが重要です。

ガマ腫の治療

治療方法は、

大きさ
症状
初めてか再発か
口の中だけか、あごの下まで広がっているか
年齢

などを考慮して決めます。

経過をみる場合

小さく、食事や会話などへの影響が少ない場合には、病変の状態によって経過をみることがあります。

ただし、繰り返し腫れる場合や大きくなる場合には、治療について検討します。

内容液を抜く処置

注射器などで中の液体を吸引すると、腫れは一時的に小さくなることがあります。

ただし、唾液が漏れる原因そのものが残っているため、再びたまることがあります。

したがって「液を抜けば根本的に治る」という治療ではありません。

開窓術・造袋術など

病変の状態によっては、ガマ腫を口の中へ開放して唾液がたまらないようにする治療が行われることがあります。

ただし、治療方法によって再発率が異なることが報告されています。

舌下腺を含めた手術

繰り返し再発する場合や大きなガマ腫、顎下型ガマ腫などでは、原因となっている舌下腺を摘出する手術が検討されます。

2024年の系統的レビュー・メタ解析では、口腔内型・顎下型ともに舌下腺摘出を含む治療が高い治療成功率を示しました。2026年の再発に関する系統的レビューでも、舌下腺摘出を伴う治療は一貫して再発率が低い傾向でした。

ただし手術には、舌神経や顎下腺管など周囲組織への影響、出血などのリスクもあるため、病変の状態を評価したうえで治療方法を選択します。

当院での対応

舌の裏や口の底、あごの下に腫れがある場合には、まず診察して、

ガマ腫が疑われるか
口腔内にとどまっているか
あごの下まで広がっていないか
治療が必要な大きさか

などを確認します。

必要に応じて画像検査を検討し、手術など専門的な治療が必要と判断した場合には、治療可能な専門医療機関へご紹介します。

自分でつぶしたり、針を刺したりしないでください

ガマ腫が水ぶくれのように見えると、

「自分でつぶせば治るのでは?」

と思われるかもしれません。

しかし、自分で針を刺したり、繰り返し強く押したりすることはおすすめできません。

感染や出血などの原因になる可能性があります。

また、一度破れて小さくなっても再発することがありますので、繰り返し舌の裏が腫れる場合には一度ご相談ください。

歯磨きの際にも、腫れている部分を強くこすったり傷つけたりしないようにしましょう。

舌の裏・あごの下の腫れは一度確認しましょう

舌の裏やあごの下が腫れる病気は、ガマ腫だけではありません。

唾液腺の病気をはじめ、さまざまな原因があります。

特に、

舌の裏が繰り返しぷくっと腫れる
腫れがだんだん大きくなっている
あごの下まで腫れてきた
食べにくい・飲み込みにくい
話しにくい

といった場合には、耳鼻咽喉科で一度状態を確認することをおすすめします。

子どもの病気についてはこちら

👉こどもの耳鼻科外来

一宮市・尾張・西濃地域で耳・鼻・のどなどでお悩みの方へ

耳・鼻・のどなどでお困りの方は、お気軽に楓みみはなのどクリニックへご相談ください。

耳・鼻・のどの専門医が、お子さまからご高齢の方まで、一人ひとりの症状に合わせて丁寧に診察し、必要な検査・治療をご提案いたします。

楓みみはなのどクリニックでは、一宮市をはじめ、

  • 江南市
  • 稲沢市
  • 羽島市
  • 岩倉市
  • 北名古屋市
  • 扶桑町
  • 大口町
  • 小牧市
  • 各務原市

など、尾張・西濃地域を中心に多くの患者さんにご来院いただいています。

耳・鼻・のどの症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください。

ご予約・お問い合わせ

耳・鼻・のどの病気は、症状が軽いうちから治療を開始することで、症状を軽減できる場合があります。

気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

📞 電話予約はこちら👉050-5213-8990

🚗 アクセスはこちら

👨 初診の方はこちら

執筆・監修医師紹介

中下 陽介(なかしもようすけ)

院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医

耳・鼻・のどの症状でお困りの患者さんに安心して受診していただけるよう、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた分かりやすい診療を心掛けています。

当院では、専門的な知識と経験を生かし、適切な検査・診断・治療をご提案しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。

主な資格・認定

  • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
  • 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
  • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
  • 日本医師会認定健康スポーツ医
  • 嚥下トレーニング協会認定講師
  • 日本レセプト学会認定レセプト管理士
  • 博士(医学)広島大学
  • 補聴器適合判定医師

👉 院長紹介はこちら

トップへ戻る