子どもの声がれ・ガラガラ声|小児声帯結節とは?
小児声帯結節とは?
「子どもの声が、ずっとガラガラしている」
「風邪は治ったのに声がかすれたまま」
「遊んだあとや大声を出したあとに声がれがひどくなる」
このような症状が続いていませんか?
子どもの声がれには、風邪などさまざまな原因がありますが、長く続く場合には「小児声帯結節」が原因になっていることがあります。
小児声帯結節は、声をよく使うことで声帯に繰り返し負担がかかり、左右の声帯に小さな隆起(結節)ができる病気です。
特に、元気に遊んだり、大きな声で話したりする機会の多い子どもにみられます。

小児声帯結節とは?
声帯は、のどの奥にある左右一対の組織です。
息をするときには開き、声を出すときには左右の声帯が中央へ近づいて振動することで声が生まれます。
声をたくさん使ったり、力を入れて発声することを繰り返したりすると、左右の声帯が接触する部分に負担が集中します。
その結果、左右の声帯のほぼ同じ位置に小さな結節ができることがあります。

どんな症状があるの?
代表的なのは声がれ(嗄声)です。
例えば、
- 声がガラガラする
- 声がかすれる
- 大きな声を出したあとに声がれが強くなる
- 長く話すと声が出しにくくなる
- 高い声が出しにくい
などがみられることがあります。
一方で、子ども本人は声がれをそれほど気にしておらず、保護者の方が気づいて受診するケースもあります。

どうして子どもにできるの?
子どもは日常生活の中で声をたくさん使います。
友達と遊んでいるとき、スポーツをしているとき、遠くにいる人を呼ぶときなど、大きな声を出す機会も少なくありません。
特に、
大きな声で話すことが多い
よく叫ぶ
スポーツなどで声を出す機会が多い
長時間話し続ける
といった声の使い方が続くと、声帯への負担が増えることがあります。
ただし、「元気に遊ぶことが悪い」「大声を一度出したら声帯結節になる」という意味ではありません。
声の使い方や発声時の力みなど、さまざまな要因が関係します。

子どもの声がれは自然に治るの?
小児声帯結節では、成長とともに改善していくケースがあります。
そのため、声帯結節があるからといって、すぐに手術が必要になるわけではありません。
声の状態や声帯の所見、日常生活への影響などをみながら経過を確認することが大切です。
子どもの声がれが続くときは声帯を確認します
「子どもだから声がガラガラするのは仕方ない」
と考えてしまうこともありますが、声がれが長期間続いている場合には、一度耳鼻咽喉科で原因を確認することをおすすめします。
声帯を確認することで、声帯結節だけでなく、ほかに声がれの原因となる病変がないかを評価できます。
お子さんの年齢や協力度などを考慮しながら、必要な診察・検査を行います。

小児声帯結節はどのように治療するの?
治療で大切なのは、声帯への負担を減らすことです。
日常生活の中で声の使い方を見直しながら、声帯の状態を経過観察します。
一方で、小さな子どもに、
「しゃべってはいけない」
「遊んでいるときも声を出してはいけない」
と厳しく制限するのは現実的ではありません。
完全に声を出さないことを目指すのではなく、無理のない範囲で声帯への負担を減らすことが大切です。

当院での診療について
当院では、声がれの経過や声の使い方などを確認し、お子さんの年齢や状態に合わせて診察します。
必要に応じて声帯の状態を確認し、
結節の有無や大きさ
声帯の動き
ほかに声がれの原因がないか
などを評価します。
そのうえで、声の使い方についてご家庭で実践できる方法をご説明し、経過をみていきます。
必要な場合には、音声治療などについて検討したり、専門医療機関と連携したりします。

子どもの声がれが長く続いたら耳鼻咽喉科へ
子どもの声がれは珍しい症状ではありません。
しかし、
風邪が治ってもガラガラ声が続く
何週間も声がかすれている
大声を出すと声がれが強くなる
以前と比べて明らかに声が変わった
という場合には、声帯結節などが隠れていることがあります。
大切なのは、子どもに無理な声の安静を強いることではなく、まず声がれの原因を確認することです。
気になる声がれが続いている場合は、お気軽に耳鼻咽喉科へご相談ください。
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執筆・監修医師紹介

中下 陽介(なかしもようすけ)
院長・医学博士・耳鼻咽喉科専門医
耳・鼻・のどの症状でお困りの患者さんに安心して受診していただけるよう、一人ひとりの症状や生活背景に合わせた分かりやすい診療を心掛けています。
当院では、専門的な知識と経験を生かし、適切な検査・診断・治療をご提案しています。気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
主な資格・認定
- 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定補聴器相談医
- 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会認定騒音性難聴担当医
- 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
- 日本医師会認定健康スポーツ医
- 嚥下トレーニング協会認定講師
- 日本レセプト学会認定レセプト管理士
- 博士(医学)広島大学
- 補聴器適合判定医師




