こんにちは

一宮市の耳鼻科、楓みみはなのどクリニックです

みなさん、「フレイル」をご存知ですか?

加齢や病気によって身体的・精神的なさまざまな機能が徐々に衰え、心身のストレスに弱くなった状態のことです。ひとことで言うと、「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。しかしフレイルは、早く対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があります。

高齢者のフレイルは、生活の質を落とすだけでなく、さまざまな合併症を引き起こす危険があります。

1)身体面では、骨量や筋量が落ちて歩くことも不自由になり、日常生活に支障をきたすようになります。

2)慢性的な病気があると、運動量や食欲も低下するため、低栄養になり、さらに身体機能を低下させます。

3)精神面では、加齢に伴う認知機能の低下や抑うつ気分などが生じるのに加え、1)2)により社会的に孤立しがちになることで、引きこもりや孤食(1人で食事をすること)などに陥ります。

フレイルでは、以上3つの面が複雑に絡み合って、負のスパイラルに陥ります。そうなると、何らかの病気にかかりやすくなったり、入院する、寝たきりになるなど、最後は要介護の状態に陥ることがあります。また、死亡率の上昇にもつながります。

フレイルの予防方法

持病があれば、コントロールする

高血圧糖尿病腎臓病整形外科の病気(腰痛、ひざ痛)などがコントロールされていないと、次の項の栄養や運動に気遣いできなくなります。内科や整形外科を受診することをお勧めします。

栄養療法や運動療法

フレイル予防のための栄養

・1日の適切なエネルギー量の食事を1日3回に分けて摂りましょう。

・主食(ごはん・パン)、主菜(肉・魚・卵・大豆製品)、副菜(野菜・キノコ・海藻類)、牛乳・乳製品、果物をバランスよく摂りましょう。

・筋肉の素となるタンパク質(肉・魚・大豆製品)と骨を強くするカルシウム(牛乳・乳製品・小魚を含む食品を積極的に摂りましょう。

・十分な水分を摂りましょう。

*栄養について詳しくお知りになりたい方は、管理栄養士による栄養療法を行っておりますので、受付にお問い合わせください。

 

 

 

 

フレイル予防のための運動

*スクワット

①両足を肩幅に開いて立ち、机を持ちます。

②胸を張り、ひざが前に出ないように、お尻を下にまっすぐ落とします。

太ももの前に力が入っていることを意識しながらゆっくり10回行います。

 

*カーフレイズ

①イスの背を持ち、イスの後ろに立ちます。

②両足でつま先立ちします。

ふくらはぎに力が入っていることを意識しながらゆっくり10回行います。

 

感染症の予防

肺炎インフルエンザなどにかかると、免疫力の弱い高齢者は特に重症化しやすくなり、入院、さらには寝たきりにつながります。これらのワクチンを接種しておくのも、フレイルの予防になります。

また、普段から感染対策(手洗い、うがい、マスクなどの咳エチケット)を忘れず行いましょう。

 

 

 

当院は十分な感染対策を行い、withコロナに対応したクリニックです

みなさま、安心してご受診ください