こんにちは

一宮市の耳鼻科、楓みみはなのどクリニックです

院長の城めぐりをご紹介します

今回訪れた城は滋賀県甲賀市にある水口(みなくち)城です

縄張りの形式は梯郭式平城、天守はありません

🏯 水口城の歴史と成り立ち

1. 築城の背景と時期

  • 築城者徳川家光(3代将軍)

  • 築城時期:1634年(寛永11年)

  • 築城目的家光の上洛時の宿館として、東海道の宿場町であった水口に築かれました

2. 築城の経緯

家光の上洛に際し、宿泊施設としての城が必要とされ、水口が選ばれました。作事奉行には小堀遠州が任命され、延べ10万人の大工を動員して築城が行われました。城の設計は、二条城を模しており、将軍専用の御殿型城郭として特異な存在です。

3. 城の構造と特徴

  • 天守設けられていません

  • 本丸四角形で、二条城を模した御殿群が建てられていました

  • 出丸本丸の南側に位置し、乾櫓が再移築されて資料館として利用されています

4. 廃城とその後

将軍の宿として使用されたのは1634年(寛永11年)の1回のみで、その後は幕府お抱えの宿館として城番をおいて管理されました。1682年(天和2年)に加藤明友が2万石で入封し、水口藩が成立しました。歴代水口藩は、同城を幕府から借りている城として大切に管理し、特に居城であるにもかかわらず、本丸部の御殿を使用しなかったため、本丸御殿は家光上洛以後使われることなく正徳年間に解体されました。本丸は空き地のまま使用されることなく、明治維新で廃城となり、建物はすべて撤去されましたが、石垣や堀などの遺構は残り、現在も見ることができます。

🗺 見どころとアクセス

1. 出丸と乾櫓(資料館)

出丸部分には、乾櫓が再移築されて「水口城資料館」として利用されています。資料館内では、水口城の歴史や構造について詳しく学ぶことができます。

2. 本丸跡

本丸跡は現在、学校のグラウンドとして利用されていますが、周囲には石垣や堀が残っており、当時の城の規模を感じることができます。

3. 堀と土塁

城跡を囲む堀や土塁は、当時の防御構造を今に伝えています。特に、堀の水面に映る景色は美しく、訪れる者を魅了します。

4. アクセス

最寄り駅は近江鉄道の「水口城南駅」で、駅から徒歩圏内にあります。また、周辺には「水口歴史民俗資料館」や「水口岡山城」など、歴史を感じるスポットが点在しています。

🚶旅行記の紹介🚶

自家用車でお城付近に行き、そこからは徒歩で移動しました、復元された木橋を渡り、出丸より入城します


石垣の遺構が残る出丸跡に廃城後民家へ移築されていた本丸乾矢倉を二階造りとして再移築された水口城資料館があります

建物内は資料館となっており、水口城と水口藩の歴史を学ぶことができます

鎧や兜が展示されていたり

当時製造された火縄銃や銃器が展示されていたり

徳川家と加藤家の家紋入りの瓦が展示されていたり

当時の藩士が着用した衣服などが展示されており、水口藩の歴史や生活様式を知ることが出来ます

また、当時の縄張りを表す絵図も展示されており

復元模型と合わせて見ると、水口城の全体が分かりやすかったです

城めぐりのあとは、少し足を伸ばして信楽まで行きました、信楽駅前には大きなタヌキがお出迎えしてくれます

信楽駅から徒歩数分のところに信楽焼ミュージアムがあり、無料で見学できます、ここでは信楽焼の歴史を学ぶことができます

信楽の地には大きな湖があったそうで、古琵琶湖と呼ばれています、湖底に堆積した土砂や動植物の残骸などに花崗岩や流紋岩の風化物が流れ込んで、焼き物に適した粘土質が出来上がったそうです

その後、火山活動などにより湖が現在の琵琶湖の位置に移動したことにより、信楽の地は陸地化し、当地の土が焼き物に利用されるようになったそうです

さらに自家用車で移動して陶芸の森にも行きました、陶芸をアートとして展示してあります

建物内は撮影禁止なので建物内の画像はありません

古い陶器を再び火に通し、新たな形や色合いを生み出すアートがあることを知りました

丘の上に立地しているため、周囲の景色は抜群でした

陶芸の森近くの店舗にてタヌキの置物も購入できました

最後に帰路に安土駅前にある安土城郭資料館に行ってきました

安土城のひな形が、実物の20分の1の大きさで再現されています、安土城と共に撮影するスポットもありました

織田信長の甲冑の復元が展示されていたり

安土城の復元絵図などが展示されています

🥢 水口の名物料理とグルメスポット

1. 水口の地酒

水口周辺では、地元で醸造された日本酒を楽しむことができます。「水口城跡〜滋賀地酒のワンカップ」など、地元の酒蔵で製造された日本酒を味わってみてはいかがでしょうか。

2. 水口の郷土料理

水口には、地元の食材を活かした郷土料理が豊富にあります。「水口歴史民俗資料館」では、地元の食文化についても学ぶことができます。

3.近江牛

滋賀県といえば「近江牛」ですね!!信楽駅前にある一水庵さんで近江牛のステーキランチをいただきました、見た目ほど脂っこくなく美味しく頂きました

8月末からは松茸料理も始まるそうです!!

人気が高く、秋には多くの方が訪れるため、予約して行かれると良いそうです

一水庵のHP

📝 まとめ

水口城は、徳川家光の上洛時の宿として築かれた御殿型城郭で、将軍専用の宿としての特異な歴史を持っています。現在も残る石垣や堀、再移築された乾櫓などを通じて、当時の城の姿を感じることができます。また、周辺には水口の地酒や郷土料理など、歴史と共に楽しめるスポットが点在しています。歴史好きな方はもちろん、グルメを楽しみたい方にもおすすめの場所です。