コロナ後遺症外来を受診される方へ

コロナ後遺症外来を受診される前に、以下をお読みになり十分ご理解していただいた上で、ご受診ください。

・当院のコロナ後遺症外来は、主にEAT(上咽頭擦過療法;Bスポット療法)を行うことを目的に開設しております。従いまして、この治療以外の治療には対応できませんので、あらかじめご了承ください。症状に応じて投薬する可能性はあります。

・EATを行う上で、上咽頭の観察は必須ですので、内視鏡検査(鼻からのどまでを観察)は初診時に必ず行います。

・当外来は一般外来の一環として行っておりますので、診療時間には限りがございます。1人の患者さんに長時間(目安10分以上)に及ぶ相談やカウンセリングには対応できませんので、あらかじめご了承ください。

・コロナ後遺症とは、新型コロナウイルス感染症にかかった人にみられ、少なくとも2カ月以上持続し、また、他の病気による症状として説明がつかないものを指します。かかって間もない方は後遺症ではありませんので、一般外来を受診してください。ただし、療養期間内の受診は厳に慎み、療養に専念してください。

・コロナ後遺症に関する診断書をご希望の方は、新型コロナウイルス感染症の検査と診断を受けた医療機関の陽性証明書もしくはそれに類似する書類が必要となります。あらかじめご用意ください。これがなければ診断書を作成することはできません。

・上記についてご理解していただいた方は、当日のインターネット順番予約で番号を取った上で、番号の10番前を目安にご受診ください。

コロナ後遺症とは?

コロナ後遺症の症状は、新型コロナウイルスにかかった方に見られ,少なくとも2カ月以上持続し、また、他の病気による症状として説明がつかないものを指します。症状には、倦怠感(だるさ)や息切れ、思考力や記憶への影響などがあり、日常生活に影響することもあります。新型コロナウイルス感染症の急性期から回復した後に新たに出現する症状と、急性期から持続する症状があります。また、症状の程度は変動し、症状が消えた後に再びあらわれることもあります。

症状

症状があらわれるしくみはまだ不明な点が多く、ウイルスに感染した組織(特に肺)への直接的な障害説、ウイルス感染後の免疫調節不全による炎症の進行説、ウイルスによる血液凝固能(血液が固まる能力)亢進と血栓症による血管損傷や虚血説、ウイルス感染によるレニン・アンジオテンシン系の調節不全説、重症者の集中治療後症候群(post intensive care syndrome:PICS)説などがあげられています。したがって、症状も下記のように多彩であり、1つの症状が単独であらわれるよりは、さまざまな症状が合併することが多くみられます。

当院で実施している検査

問診の他、下記のさまざまな検査を症状に応じて組み合わせて行います。

(注)下記の検査をすべてを行うわけではありません。

問診

初診時は、まず問診を行います。

・新型コロナウイルス感染症にかかったときの状況

発症日、症状の経過、症状の期間と重症度、基礎疾患や合併症の種類(血栓塞栓症、臓器障害の有無と程度)、酸素投与の有無、人工呼吸管理の有無、せん妄の有無、PCR 検査や抗原検査の結果、投与された薬物治療などをお聞きします。

・新型コロナウイルスワクチンの接種歴

・過去にかかった病気や現在治療中の病気の状況

特に炎症性の病気、免疫系の病気、内分泌系の病気、アレルギー、がん、肝臓や腎臓の病気、糖尿病、脂質異常症、貧血、血液の病気(白血病など)などの治療歴についてお聞きします。

バイタルサインの測定

血圧や脈拍、呼吸数、酸素飽和度、体温などを測定します。

血液検査、尿検査

主に炎症性の病気、免疫系の病気、内分泌系の病気、アレルギー、がん、肝臓や腎臓の病気、糖尿病、脂質異常症、貧血、血液の病気(白血病など)などの有無を調べます。

胸部レントゲン検査

・心臓の大きさや形を調べて、心不全などの心臓病などの有無を調べます。

・肺の状態を調べて、肺炎や肺がんなどの病気の有無を調べます。

心電図検査

不整脈や心筋梗塞、狭心症などの有無を調べます。

副鼻腔レントゲン検査

嗅覚障害の原因として、副鼻腔炎などの有無を調べます。

 

基準嗅覚検査

アリナミンというお薬を腕から注射し、においを感じるか否かを調べます。

内視鏡検査(ファイバー検査)

鼻とのどを内視鏡で観察し、鼻茸(ポリープ)や副鼻腔炎(ちくのう症)、上咽頭炎などの有無を調べます。

超音波検査(エコー検査)

くびを超音波で観察し、リンパ節の腫れや甲状腺腫瘍などの有無を調べます。

当院での治療

コロナ後遺症では上咽頭(鼻とのどの間の部分)に炎症を起こしていることが多く、この部分を治療するのがEAT(イート;上咽頭擦過療法、Bスポット療法)です。コロナ後遺症の症状は慢性上咽頭炎の症状と似通っている点が多く、コロナ後遺症にもEATが有効だといわれています。詳しくは下記バナーより確認してください。

めまいふらつきに対しては、めまい・ふらつき外来で対応しております。詳しくは下記バナーより確認してください。

嗅覚障害味覚障害に対しては、特別な治療を行っております。詳しくは下記バナーより確認してください。

また、必要に応じて循環器内科や呼吸器内科、消化器内科、整形外科、皮膚科、精神科、心療内科などの専門医へ紹介して治療を行っていただいております。