症状

空気の通り道である気道(のどの奥にある喉頭)がやや狭くなってしまう病気です。多くは生後数週から始まり、息を吸うときにゼロゼロと音が出ます。多くは泣いた時や哺乳時、仰向けの時に症状が強くなり、重症の場合は哺乳障害発育障害を引き起こします。

原因

生後間もなくは、声帯を取り囲んでいる喉頭の軟骨(のどぼとけ)が未成熟です。そのため、泣いた時や仰向けの時などに、のどの奥が少し狭くなってしまい、さまざまな症状を引き起こしてしまいます。

経過

多くの場合は、1~2歳までに自然に治り、正常な状態になります。それまでは定期的に受診し、病気の状態を確認することが大切です。検査は内視鏡検査を行います。鼻からのどの奥まで画像を撮影し、声帯の動きや気道の広さを確認します。当院の内視鏡カメラは太さが2.4mmと極細なので、小さなお子さんでも問題なく挿入することができます。

日常生活の注意点

かぜを引いたりして鼻水や痰が多くなると、のどの奥に絡んで呼吸が苦しくなります。ご家庭や耳鼻咽喉科でこまめに鼻水や痰の吸引を行って下さい。当院ではやわらかいシリコーン製のチューブで鼻からのどまで鼻水や痰を吸引する処置を行っておりますので、お子さんが鼻がつまったり、息苦しそうであれば、吸引処置だけの通院も可能です。


 

執筆・監修医師紹介

医師 中下陽介院長/医学博士
楓みみはなのどクリニック 院長 中下 陽介

経歴

    • 関西医科大学 医学部医学科 卒業
    • 広島大学大学院 医歯薬学総合研究科 卒業
    • 広島大学関連病院勤務
    • 木沢記念病院 耳鼻咽喉科 副部長
    • 岐阜大学医学部付属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 助教(臨床講師)
    • 中濃厚生病院 頭頸部・耳鼻咽喉科 部長
    • 楓みみはなのどクリニック 院長

認定・資格

    • 日本専門医機構認定耳鼻咽喉科専門医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定補聴器相談医
    • 日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医
    • 日本めまい平衡医学会認定めまい相談医
    • 日本医師会認定健康スポーツ医
    • 博士(医学)広島大学
    • 補聴器適合判定医師

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